>>468
kwsk!!!
夜勤なのでまったりでお願いします。
当時の俺は30半ばで彼女いない歴=年齢、玉砕数も20を超えていた
あまりにもダメダメだったので大手の婚活会社とかにも登録したけど、妥協に妥協したデブスにさえフラれ、金払うのがばからしくなって婚活を諦めて趣味に生きることに決めていた
まぁ、低学歴(高卒)・低収入(小さい上に同族会社で将来性もなし)・低身長(165cm)
顔だってどうひいき目に見ても中の下・無趣味の根暗じゃぁ無理もないとは思う
そんな中、住んでいたアパートが取り壊しになり、あるマンションへと引っ越した
そこはオーナーが1階に住んでいる3階建て、全部で10室もないような小さなマンション
昔の下宿みたいな感じでオーナーのオバさんが色々と住民の世話を焼くという、今時にしてはちょっと変わっている代わりに家賃が相場より安かったので決めた
引っ越すと初日からオバさんがいろいろと世話を焼いてくれた
主にオバさんが作った料理をお裾分けされる程度だったけど、そのうち彼女がいないとわかるとやたらとお見合いを勧めてきた。
そうオバさんは近所でも有名なお見合いオバさんだった
俺は低スペックだし無理に結婚しなくてもいいと諦めていると断っていたが、とにかくしつこい。
毎日のようにやってきてお見合い・お見合い、私が絶対まとめてあげるからと引き下がらない
いい加減嫌になっていた俺は、お見合いオバさんに無理難題な条件を出すことにした
旧帝卒・一流企業勤務・身長175cm以上・標準体型・家事全般が完璧・初婚で子供無し・婿養子なし・美人で優しい人
まぁ、俺の釣書みたら鼻で笑うようなスペックを希望した
さすがにこんな人はいないだろうし、いても俺を相手にするわけなんてない
オバさんは探してみると言っていたけど、無理に決まっている
これによりオバさんのお見合い攻撃はぴたっと止まった
しばらくはオバさんとはお裾分けとか程度の付き合いだけになり、俺は平穏な日々を過ごしていた
しかし、俺はお見合いオバさんをなめすぎていた
お見合いを断って2ヶ月ぐらいしたとき、オバさんがそれはもう喜色満面でやってきた。
条件をほとんど満たす人を見つけたから是非あってくれと
俺はありえねーと思ったけど、断るわけにも行かないし、なによりそんなスペックの人がいて俺に会おうとか言うこと自体に興味があり、どうせ失敗したところで玉砕数が+1されるだけだしオバさんにOKと伝えた
ということで、行ってきましたよ、お見合いに行ったら確かに細身で長身の女性がいた
残念ながら美人ではなかったけど中の上ぐらい
旧帝卒ではなかったけど某国立大学卒
あとはほぼ希望スペック通りだった
オバさんがいる間は当たり障りが無い会話だけをしていた
そもそも相手の反応から見ても俺に興味があるようでは無かったし、俺のほうももともと付き合えるなんて思っていなかったのでオバさんがいなくなるのを今か今かと待っていた
そのうち後はお二人でとオバさんがいなくなったので、速攻で疑問をぶつけてみた
「どうして俺とお見合いする気になったんですか?」
彼女は唐突過ぎて返事に困っていたけれど、どうしても聞きたいと食い下がったら、やっと教えてくれた
まぁ予想通りで、両親がオバさんに昔お世話になったので断り切れなかったとのことだった
さらに失礼千万な俺は、「俺と結婚するつもりなんてないでしょ?」なんて単刀直入に聞いちゃったので、彼女は苦笑しながら「今は仕事が楽しいし、当面結婚するつもりは無い」との答え
どう見ても俺のことを気遣って言ってくれたことは間違い無かったし、かなり優しい人だなぁと思った
お見合いおばさんって凄いんだな
とりあえず、彼女が俺と結婚する気が無いのはわかったし、とりあえず久しぶりに若い女性と話をしたことだけで俺は満足だった
帰り際に彼女にお見合いオバさんに断りを入れておいて下さいとお願いしたけど、いきなりお断りするとオバさんの顔が立たないので、3回ぐらいデートしてからお断りすることにしますと言われた
前にやったお見合いなんて、帰り際にお断りしますって言われたんだけどなと思いながら、彼女の言うとおりにすることにした
その後、彼女と2回ぐらいお茶したり映画を見たりしたけど、最初から先の無いお付き合いだったし何事も無く終わった
3回目のデートの日
あーこれで終わりなんだなーとか思いながら出かける準備をしていると、彼女から電話
今日は行けない、次回もいつになるかは決められない、ごめんなさいという内容だった
それ以上に気になったのは、とても落ち込んでいるのを無理しているような感じを受けた
気になったので、お見合いオバさんのところに行ってみたら、オバさんの家はなんかバタバタとしていた
そしてオバさんはとんでもないことを言った
「彼女の親が亡くなったけど、親類縁者がいないので葬儀の手伝いに行く」と
なにか俺に手伝えることがあるかもしれないと思ってオバさんと一緒にいくことにした
俺とオバさんは彼女の家に行った
全く知らなかったけれど、彼女の両親は駆け落ちして親類から絶縁され、父親は幼い時に亡くなり母親も病気で自宅療養していたが、昨晩急に具合が悪くなり亡くなったとのことだった
彼女は憔悴しきっていたので、実質オバさんとオバさんの知り合いという人が通夜など全ての手配をしていて、俺はほとんどお邪魔虫だったが裏方のお茶出し程度の手伝いはしていた
結局会社も休んで出棺が終わるまで手伝いをしたのだが、彼女の親族という人は一人も来なかった
葬儀が終わって、49日までは彼女と合わない方がいいとオバさんが言ったので、49日には来るからと告げて帰った
49日にオバさんといっしょに彼女の家に行くと先客がいた
長身のイケメンで、彼女の父方の親類だと名乗った
そして親類が絶縁を解くので、今後は親類の方で彼女の面倒を見るので心配しなくてよい
これからは親類で大事な話があるので関係者ではないあなたたちは線香あげたら帰って欲しいと言われ、早々に追い出された
俺はそっかー絶縁とけて親類が色々援助してくれるし、これでいいんだなぁとか思っていた
しかし、オバさんは何かを感じたようで、帰り道ひたすら怪しい・怪しいと言っていた
結果的にオバさんのカンは当たっていた
そいつは親類でもなんでもなく、彼女の親が残した遺産目当ての詐欺師だった
ギリギリのところで警察が来て詐欺師は逃亡、金銭的被害は無かった
しかし母親を亡くしてすぐに詐欺未遂でまいってしまい、彼女は会社を辞めてほぼ引きこもりに近い状態になってしまった
俺と彼女は直接会うことはなくなったけど、月に数度メールのやり取りはしていた
内容は今日晩御飯は何を作りましたとか、本当にたわいのないことだけど、このつながりを絶ってしまうと彼女がどこかに行ってしまうような気がしていた
支援
そのような関係が1年ほど続いたけど、彼女はあいも変わらず半引きこもりだった
しかし、ある日いきなり彼女から喫茶店に呼び出された
そこにはほぼ1年ぶりに会う彼女がいた
少しやつれていたけど最後に見た死んだような目ではなく、輝きがあるように思えた
彼女は「夢枕に母親が立って『いつまでも悲しんでいてはいけない、前に向かって生きていきなさい』と言われた」と言った
そう、彼女は立ち直ったんだと思った
と同時にこれで彼女との縁も終わるんだなぁと思った
>>490
そうしたらどうしても無駄なあがきとは知っていても言いたくなってしまった
既に1年前にフラれているくせにね
俺は「好きです、結婚して下さい、自分ではダメなことはわかっています、でもどうしてもいいたくなってしまいました、ごめんなさい」
とイミフなことを言ってしまった
すると彼女は「どうして謝るんですか、変ですよ」と言った
やっぱりダメだったと思った俺は恥ずかしさいっぱいで伝票を掴んで逃げるように出て行こうとした
すると「まだ返事をしていませんよ」と彼女に制止された
「先のことはまだわかりません、でも私はあなたとお付き合いしてみたい、それではダメですか?」
俺は「よろしくお願いします」と返事をして、正式に付き合うことになった
もちろんお見合いオバさんにはすぐに報告したけど「私の目に狂いは無かった」とか言ってた
でも本当はフラれて終わっていたはずなんだよね
その後は2年ぐらい付き合って彼女の誕生日に改めてプロポーズした
「今度はごめんなさいって言わないのね」と言われた
今は子供(男女の双子)も産まれて幸せな日々
支援ありがとう
以上でおしまいです
世話焼き大家のおばさんに感謝だな。
もちろん嫁さんに対する468の直向きな気持ちが
通じたのが心の氷を溶かしたのは言うまでもないけど。
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