浮気相手は二人いて、
A 会社の同僚、妻子有り
B 地元の同級生、独身
履歴の会話から、どちらも割り切った関係であることはわかったが、浮気は浮気。
ゲロはくほど精神的に追い詰められた。
バラまいたあと、彼女から電話の嵐だったが、帰ってきてから話し合おうで着信拒否。
その日のうちに今から帰るとLINEがあり、彼女がこっちに向かっているタイミングで、彼女の父親に直接電話。
彼女父、彼女が小さい頃に不倫されて離婚して、それ以来男手一つで彼女を育ててきた尊敬してた方。
そんな彼女父に話さなきゃいけないってことが一番辛かった。
彼女父は電話口で涙を押し殺したような声で、ひたすら謝ってくれた。
俺はそんな彼女父の声を聞いて泣いてしまった。
その間にも、共通の知り合いからバンバン連絡が来るが、そうした知り合いは全て同じLINEのグループに次々と招待しておいた。
そうこうしてるうちに彼女が帰ってきた。
続き
玄関を開けるなり、泣きながら殴り掛かってきた彼女だったが、避けたらそのまま倒れて声をあげて泣き出した。
「別れよう。出て行ってくれ」
「嫌だ!」
「別れよう。出て行ってくれ」
「なんで!勘違いだよ」
「別れよう。出て「絶対嫌!」
こんなやり取りを二時間ほど繰り返して、ボロボロの顔になった彼女はフラフラと出て行った。
知り合いには彼女を追い出したことを報告だけして、彼女父にも連絡。
出て行ったはずの彼女は玄関前に座り込んで泣いていたので放置。
彼女父が迎えにくるまでそこにいた。
彼女父と中に入ってもらい、彼女父に別れること、同棲の解消と、浮気相手を連れ込んでいたこの部屋からの引越しを話した。
彼女父は泣きながら謝っていた。
大好きだった父親が泣く姿を初めて見た彼女は、ようやく自分のしたことを反省したらしく、やっと謝罪の言葉を口にした。
彼女はその日のうちに実家に連れ帰られた。
その後は、知り合いから彼女の嘘八百の言い訳の報告が来たりしたが、いちいち俺が訂正しなくても浮気報告グループで嘘の指摘や、事実の訂正、新たな嘘の上塗りで、彼女は知り合いからも次々と切られていった。
浮気相手Aは僻地に飛ばされたらしいが、離婚はしていない。
彼女に慰謝料請求もしなかったようだ。
同僚だったので、会社中にも居場所のなくなった彼女はそのまま退社。
地元でも噂が広まり、浮気相手Bは地元から逃走。
父親を傷つけたことに反省したのかは知らないが、実家を出てこっちに戻り、派遣社員で働いて一人暮らししているらしい。
容姿は良いからすぐに次の相手が見つかるだろうと思っていたが、精神的なものなのか一気に老け込んで、ぶくぶくと太って見る影もないらしい。
俺も相変わらず独り身だが、最近新しい彼女が出来た。
新しい彼女も、浮気されて別れて以来ずっと独り身だったらしく、同じような境遇で思わず意気投合した。
ここへ書いたのは新しい彼女にこの話をして、やたら鮮明に思い出したので吐き出したかった。
お付き合い感謝。
補足。
復讐は浮気彼女の知り合い全てに、浮気相手とのやり取りを晒したことと、その中にいわゆる羽目鳥に近いものも含まれていたから。
一番はやっぱり死ぬほど憎んでた母親と同じことをして、誰よりも信頼して大好きだった父親に全てを報告したこと。
彼女父にはほんとに申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、最近、元彼女の妹が無事に結婚したので一安心したと連絡がきた。
結婚式には元彼女は呼ばなかったらしい。
妹も、死ぬほど母親を恨んでて、当時俺以上に元彼女を拒絶していたから、それも仕方ないのかも。
とりあえず以上です。
926-928
お疲れ様。
貴方と元カノ妹さんが幸せになれますように。
不倫する母の娘ってド潔癖になるかド色欲になるかの二択な気がする