出会いから結婚まですごく長かった話
嫁さんと出会ったのは中学の部活。俺が入学したとき嫁さんは3年生で部長だった。ちなみに吹奏楽部。
同じ楽器を担当することになって、譜面の読み方から基本練習までしっかり叩き込まれた。
夏のコンクールでは県大会ダメ金で終わり、嫁さんは引退していった。
卒業式が近くなったある日、嫁さんが部活中にやってきて「吹奏楽続けるなら一緒の高校いこうよ」
といわれ舞い上がったが、演奏者が少ない楽器だったため、部員確保で誘ったらしかった。
ちなみに楽器はオーボエ。
特に行きたい高校もなかったし、大学には行きたいと思っていたので、嫁さんが行った進学校にいくことに決めた。
高校では部長はしていなかったが、同じ楽器の人は2人いて、俺いらなかったんじゃ?と思いつつも再会。
男子が少なかったのでほとんど楽器運び要因な1年を過ごしたが、大会には一緒に出ることができた。
県大会が迫る中、合宿で山に籠ったとき同級生に言われたのが、「先輩と俺君って付き合ってるの?」
同じ楽器だし、同じ中学だし一緒にいるのは普通かと思っていたけれど、周りはそういう目で見ていないらしい。
それから俺の方が意識してしまい、一緒にいる時間は減った。それに気づいた嫁さんが、
「最近話してないけど、私何かしたかなぁ?」と言ってきた。なんて返したらいいかわからず、
俺の同級生にそういう風に見られていて、嫁さんが迷惑だと思ったので距離を置きましたって答えたら
めっちゃくちゃ怒られた。周りの目気にするなって。そんなに気にするなら本当に付き合えばいいじゃんって。
唖然としたけど、意識していたこともあって「はい」と即答した。
その年は全国大会には行けなかったが、俺が3年の時全国大会に出場できた。当時大学生だった嫁さんも
応援に来てくれた。結果は金ではなかった。泣きながら学校に戻り、解散した後、車で来ていた嫁さんに
家まで送ってもらうことになった。「今日の悔しさをばねに大学で全国金目指そう」
結局嫁さんのいる大学に進学し、吹奏楽を続けた。先輩方には嫁さんの彼氏ということでずいぶん
かわいがってもらったと思う。でも、全国に行けない日々が続く。
俺が大学4年、嫁さんが大学院2年のとき、やっと全国に出場する。結果は金。あの瞬間は盛り上がった。
続き
全国大会の打ち上げで、これからの目標をそれぞれ述べることになった。
(その大会に嫁さんは参加していないが、OGとして打ち上げは参加していた)
俺は大学院に進学が決まっていたし、嫁さんは就職が決まっていた。だから、
「俺の次の目標は、嫁さんと一緒に全国大会で金を取ることです。」
酒も入っていたのでのろけたら、周りからは”もげろー”と暴言?も飛んだが気にしなかった。
結局、就職してからは楽器を吹く時間が取れず、嫁さんと一緒の舞台には立てなかった。
就職先は別の場所になったが、お互い時間があれば会うことにしていたし、週末は一緒に出掛けた。
お互いの両親にも学生のうちから紹介しており、あとはタイミングだと思っていたんだが、なかなか
うまくいかない。就職したばかりの24歳ではまだ早いと思って、2,3年は、と思ったのが間違いだった。
結局俺28歳、嫁さん30歳になってようやくプロポーズ。
出会ってから16年、付き合って13年。やっとかぁーってほっとした表情の嫁さんが印象的だった。
子宝にも恵まれ、娘が来年中学生になる。どうやら吹奏楽部に入りたいらしい。
何の楽器を吹くのか楽しみでもある。
北宇治高校連想した
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