169: 名無しさん@お腹いっぱい。 07/21(火) 19:04:23.57 .net
誰もいないうちにちょっと投下
馴初めは20年以上前。
片田舎にある実家の目の前にある公園。
小学生の俺は平日は帰宅→公園、休みの日は起床→公園という優雅な毎日を送っていた
ある日、見知らぬ小柄な女の子が一人でジャングルジムで遊んでいた。
これが後の嫁になるんだけど、しょうがねぇなぁー遊んでやるか、と妙に上から目線で一方的に絡んだ。
よくよく聞くと、3歳も年上でおられた。
でも気にしないで遊んだ。
・今日近くに引っ越してきたこと
・以前は都会にいたこと
・結構引っ越しが多い事
とにかく色々話した。
そうこうしているうちに嫁の父上が迎えに来た。優しそうな父上であられた。
「よろしくねー、仲良くしてねー」とか言われた覚えがある。
その日を境にほぼ毎日遊ぶようになった。
というより、遊んでもらってた。
でも突然、自分の親に「嫁ちゃんの家にはあんまり遊びに行っちゃダメ」
ときつく言われた。
当時はよく理解できなかったけど、嫁の家は反社会組織、所謂ヤクザだった。
思い返せば、遊びに行くとまだ夕方なのに大人がいっぱい集まってた時もあった気がする。
半年くらいは何事もなかったけど、雪が降るころになると、「この町から追い出せ」的な運動が始まった。
まちの掲示板、回覧板、酷い時は嫁の家の目の前にある電柱等いたるところに張り紙が貼られていた。
大人って怖いとか酷いとか、人生で初めて憎悪を感じたのもこのころだと思う。
必然的に嫁も孤立していった。
通学班では一番後ろをついてくるだけ。
学校でも友達はいなくなったみたいだった。
それでも俺は嫁とたくさん遊んだ。同情とかではない、ただアホの子なだけ。
周りの子は空気読みまくって遊ばなくなったのに、俺にはその能力が著しく欠如していた。
多分このころから好きだったんだと思う。
進級してしばらくして、運動会の話をちらほらする頃に、嫁の家は突然引っ越した。
後で知ったのだが事実上の差し押さえって奴だったらしい。
俺は泣いた。
あれ、意外と長くなりそう
人いたのか 嘘だって言われそうな話だけど詳しく書いてくよ。
169の続き
時は流れ中学、高校と進むにしたがって、思い出は薄れていった。
その間普通に好きな人も出来たし、滑り込みセーフで高校3年の夏に初めてのアア!ウッ!!も済ませることができた
でも田舎なんて時代遅れだぜ!!的な典型的田舎者思考で、都会の大学に入った。
まちゆく女性の匂いはいい匂いだし、電車はすぐ来るし、バイトの時給は高いし、それにつられて物価もたけぇぇぇ!!とかすごくハイテンションになっていた。
こっから俺の新しい人生が!!と思うとわくわくした。
取りあえず出会いはサークルだよなと思い中学からやってたのでテニスサークルに入った。
新歓のときめちゃくちゃ気合い入れて、行くと、先輩の中に聞き覚えのある名前がいた。
嫁っぽい…でもちょっと自信がなかった。
なんだか心がかき乱されたみたいで、1次会は上の空だった。
「二次会カラオケ行くか!!」みたいになった時嫁と同姓同名の女性が声をかけてくれた。
嫁だった。
170続き
嫁は
「やっぱりそうだった!!ぜんぜんかわんないね~!!」
とにっこり笑った。
軽くショックだった。
「せせせ、先輩こそ全然かかか、かわらないじゃないsっすかぁぁ。」
あまりの衝撃に、妙によそよそしく、そして噛みまくりながら言葉を返したのを今でも言われる。
本当はすごくきれいになったなぁ、猿みたいにジャングルジムのぼってたくせにと思っていた。
これは今でも言っていない。
そこからいろいろ喋って、
親父さんが蒸発したこと
彼氏がいる事(テニスサークル内)
母親の親戚の家にいる事
実は昔夜逃げ同然でいなくなったのは家賃未納で差し押さえ退去だったこと
色々知れた。
彼氏いるのかぁーと思ったけど、もう駄目だった。
好きだった。
なんやかんや先輩後輩の関係を続けているうちに「部内1のベストカップル」
と言われた嫁カップルが破局した。
正直ラッキーと思い、傷も癒えぬ乙女相手に速攻アタックしたが、俺も撃沈した。
やっぱりバカだった。
バカな俺は2回3回とアタックし4度目の正直でやっと付き合うことができた。
>>173
1回目(破局から3日後)
俺「ずっと好きでした、付き合ってください」
嫁「今はちょっと…俺君にはいい人もっといるよ(苦笑)」
2回目(前回告白から2週間くらい)
俺「やっぱり今でも(ry」
嫁「ほかに探しなよ、いい人いっぱいいるよ(苦笑い)」
3回目(前回告白から3週間くらい)
俺「やっぱ今(ry」
嫁「んーちょっと時間頂戴(真顔)」
4回目(前回告白から1か月位、結構我慢した)
俺「嫁以外にいい人見つかりませんでした、付(ry」
嫁「こんな私でよかったら…(ニッコリ)」
こんな感じw
何故こんなに振ったのか後日ネチネチと嫁に聞いたところ、子供の頃の思い出によるトラウマが多少あったらしい
嫁が社会人になってからも、何事もなく付き合い続け、俺も社会人になった。
一応長男なので田舎に戻ることになった。
遠距離の始まりだ。
遠距離でも前みたいに突然いなくなる心配もなかったので順調だった。
何より結婚したかったので、必死でお金を貯めた。
2年、遠距離を続け、自信も付き、金もたまったのでプロポーズをした。
そこで撃沈…することはなくニッコリOKされた。
そして俺の親に話をしに行った。
猛烈に反対された。
そこで、俺の中の何かがぷっつり切れてしまい、生まれて初めて親に罵声を浴びせ、自室のドアを蹴り壊し、家を飛び出た。
行く当てもなかったので数日同僚の家に泊めてもらい、後日少し遠くに部屋を借りた。
嫁もすごく心配したけど、人生でこんな勢い出したこと無いってくらい強引に籍を入れた。
それでも嫁は笑っててくれた。
嫁の親にも心配かけたが必ず何とかすると約束してこれまた強引に新婚生活が始まった。
次で終わります。
174続き
勝手に新婚生活が始まって2週間くらいすると親父から
「もう実家に来るな」
的なメールが来た。
うるせぇな、こっちから願い下げだボケと思いながらも、もう後戻りできないなぁと感傷にもひたった。
嫁母への後ろめたさもあった。
それから一度も実家と連絡を取ることなく3年たち、先日嫁が妊娠した。
すごく嬉しかった。名前どうしよう、女の子がいいなぁ、一緒風呂入りたいなぁとか考えてると嫁が
「俺の実家に行こう」
と言い出した。
おれは来年、人の親になる身分なのに嫌だと駄々をこねまくった。
でも嫁がしきりに大丈夫だからというので渋々行く事にした。
一昨日の話
まず実家のチャイムを鳴らすと、母親が出てきた。
「嫁ちゃん、いらっしゃいあがってあがって」
やけに笑顔だった。
でも俺の事はガン無視だった。
茶の間にはちょっと白髪が増えた親父が座ってた。
目があってからコンマ1秒。
こんなに人間って軽やかに動けるのか!と思う位滑らかに土下座した。
母親と嫁が後ろで大爆笑した。
顔を上げ親父を見ると平静を装っていたけど、口元がひくひくしていた。
多分笑いをこらえていた。
「ごめんな、俺。」
とだけ言って酒を注いでくれた。
そこから
・親父が母親からこっぴどく怒られたこと
・母親と嫁が実は電話やメールでやり取りしてたこと
・男どもがどっちも頑固すぎる(ガキ過ぎる)からお灸を据える事にしたこと
・母親は結婚に反対する気はさらさらなかったこと
・嫁母もやり取りがあるのをしっててお中元とかの親戚付き合いしてたこと
・嫁と母親がやり取りしてる内に俺と親父の和解とか忘れてたこと
・母親の方が妊娠を先に知ってたこと
・最近の相撲は少し迫力がない事
・セリーグがちょっと魅力がない、時代はパリーグなのかなということ
とにかくいろいろ喋った。
3年って実際すごく長かったけど、今は親も嫁もこれから生まれてくる子供も大事にしていきたい。
やっと胸のつっかえが取れて28歳にしてようやっと精神年齢の成長が始まったかもとおもってる。
ほんと人生っていきてりゃ何とかなる。
終わり
ほんとに長文になり申し訳ない。
見てた人ありがとう
はい、和解しました。
男2人は今生の別れにするつもりでしたが、おんなの方が強いし常識あるってつくづく思い知らされましたw
乙!そしてあえて言おう
時代はパ・リーグだ!!!もっとTV中継を!
ありがとう!!幸せになるし、幸せにするよ!!
>>182さん
ですよね!!
俺も親父も田舎にありがちな巨人ファンだったんだけど、パリーグならどこ応援する?
って話ずっとしてたわ。楽天あたりはまだ新参者の敷居低そうだよなとか、ロッテの応援が熱いよなとか
エキサイティングリーグ・パ!ということでお幸せにな~!!
そんな後出しされたら俺なら絶縁上等だな