数年後、私はメイクを覚えた。
といってもぱっちり二重で豚鼻おちょぼ口輪郭難という化粧という魔法がまるで効かない顔面だったから、若干清潔感のあるブスになっただけ。
それでもとんでもない美人になったような気分になった。
私は美しくなったのよ!と本気で思っていた。
洗脳が解けた今でもマスクをすれば美少女だと思っているから、余計勘違いに拍車をかけたと思う。
ある日、数少ない友人と行ったカラオケでとある歌が歌われていた。
端的に歌詞の内容を書くと、昔の恋人にこっぴどく振られた女性が美しく大変身してモテモテな魔性の女になるというもの。
歌詞に出てくる
「あなたのおかげで今の美しい私がいる。どう?綺麗でしょ?悔しいでしょ?」
というスタンスの女性に対し、
「まさに今の私!」
とすごく共感した。
ある日、成人式のお知らせがあった。
もちろん私は参加を決意。
生まれ変わった美しい私を見てもらいたかった。
実際に参加すると、
「あー…久しぶり…」
といった雰囲気で、馬鹿にはされなかったけどすごく扱いづらい人のような対応をされた。
恐ろしいことに私はそれを
「あまりに美しく変身し過ぎて驚いたのね」
と凄まじくポジティブに変換した。
そして好きだった男子+告白を目撃した男子を含む男性陣と遭遇。
向こうがこちらに気づき、最初の言葉を発する前に、私は歌詞に出てくる台詞を私らしく変えて自信満々に言った。
「ねぇ見て、眩しいでしょ?」
その後のことは察してほしい。
気づいたら家の鏡の前でブスな顔をよりブスにして号泣している自分と対峙していた。
みんな、本当に自分の顔面偏差値は知っておいた方がいい。
娘さんがいる人なら、決して盲目的にならず、世間から見てブスか否かをきちんと教えてあげて欲しい。
ニ○チェのコントのように。
これ以上可哀想な女性が増えないことを祈って書き込みます。
>これ以上可哀想な女性が増えないことを祈って書き込みます。
諦めてると思うけど間違っても繁殖はしないようにね
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