二人とも照れ屋と言うか、人前に出て目立つのがあまり好きではないので
新婦は「地味でいいからいい式がしたい」、
新郎は「普通の式場で、普通に式をするよ」
と言ってた。
その商店街は歴史はあるけども、
最近は郊外型大型スーパーに押されて閉店する店も多い。
そこで村おこしならぬ「商店街起こし」として
強制的に町内会ジジババ仕切りの晒し物結婚式に…
それを知ったのは家のポストにチラシが入っていたからだった。
ワープロ打ちで白黒、「ABC商店街生まれのカップル誕生!」、
二人それぞれの写真を切り抜いて並べ、ハートが飛び散り、
その下に略歴と言う名の個人情報。
生年月日から小中高大、勤務先に住所、電話番号まで明記されてる。
しかもコピーだから顔真っ黒でつぶれててよく見えない。
新郎の方は地元企業に就職してるんだけど、そこを退職して家業を継ぐと書いてあった。
そして「皆さん、二人の門出を祝いにこぞってご参加ください!会費3000円」
二人は怒ったが、もしここで二人が拒否すると
そこで店やってるそれぞれの両親が辛い思いをすると泣く泣く承諾したらしい。
メイン会場は公園、夏祭りの時のやぐらが立ち、紅白の垂れ幕。
紙で作った花で囲まれた3メートルはある白看板に、豪快な筆字で
「 ABC商店街主催
新郎家、新婦家 結婚式場」
それとずらりと並ぶ協賛店名。
適当に集まった暇人たちと、浮かない顔の家族友人、
あと気を吐く「ABC商店街」のハッピ姿のジジババども。
新郎新婦は何とみこしに乗せられて登場、
町内会長、商店街委員長、何とか長何とか長の
長たらしい上にセクハラ&自店宣伝満載の祝辞。
やぐらの上で地元出身と言う演歌歌手が歌い、
老人会の有志による踊り、小学生の歌と卒業式によくやる例のアレ。
「新郎さん」(新郎さん)「新婦さん」(新婦さん)「ご結婚」(おめでとうございます)
カッコ内は全員で。
秋口なので結構寒く、出されたトン汁を小学生と一緒にすすった。
夕方から小学校の体育館へ移動。
折り紙のチェーンやら、紙の花やらがすでに飾ってあり、
青いビニールシート敷いてそこで持ち寄り料理で酒盛り。
完全に無表情になってる新郎新婦が痛ましかった。
酒が入るとエロトーク、しかも目の前の新婦をネタに…
子作り指南や、腰の動かし方なんかも。
喜んでるのはジジババばっかりで、私たち完全に置いてきぼり。
さらに若い女に「家に嫁に来い、こんな結婚式してやるぞ」とか言いだしてドン引き。
適当な時間になったら、ジジィどもが私たちに
「これから近所のバーに行くから来い!」と言ってきたので逃げるように帰り、
新郎新婦も「役目は果たした」とばかりに退場。
一瞬ひきとめられるが、下碑た笑い声で「察してやれ~ガハハ」と見送られた。
車に乗り込む新婦をちらっと見たけど、もう泣きそうな顔。
今までに出席した式の中で、これ以下の式って本当に知らない。
後でレストラン借りきってささやかなお祝いしました。
新郎新婦共に「これが私たちの本当の最初で最後の式だ」って言ってた。
今まで読んだ中で一番悲惨かも知れない…。
その後のご夫婦の仲は?
会費はどこへ…??
二次会は料理持ち寄りとあるし…
まさかトン汁だけで三千円?
>>378
うわあ、悲惨・・・
そこのジジババ達がそんなだから商店街に閑古鳥(ry
よく逃げなかったな幼なじみ夫婦…
もちろん新郎は実家の家業を継いでないよな?
会費は商店街復興の為の資金とさせていただきます、とかだったりして。
紙で作った花、白看板、演歌歌手への心づけ、豚汁材料代、紙皿、紙コップ、
後は会場代ぐらい?
新郎新婦への祝いは数万円で、端数は町内会のお金へ。
演歌歌手への心づけが高そう。
今でも仲良く夫婦やってるし、子供もちゃんと生まれたよ。
もちろん家は継ぐどころか新郎の方の店は畳んでしまった。
新婦の方もボチボチかと言う所だそうで。
何と言うか、あれほどの事をやっておいて
「してやった、嬉しいだろう、喜んでるだろう、俺たちに一生頭上がらないだろう」
ってな事を直々に言ってくるジジィどもが沢山いた。
勝手に「会社辞めて店継ぐ」って書いた癖に
「何で会社辞めないんだ!!」って怒ったり、
「俺たちにあれだけの事をしてもらった癖に、店畳むとは何様だ!」
って怒ったりと、
心の底から「とってもいい事をしてあげた俺達」って考えだった。
私もああいう粘着気質な田舎に合わず、今は脱出済み。
だから今の詳しい状況とかはわからないけど、
もう10年くらい前の話なんで、そろそろジジババも消え始めてる頃…ゲフンゲフン
三千円は何に使ったんでしょうね。まあ何かには使ったんでしょう。
持ち寄りもババが作った煮物とか、肉屋のコロッケ、お総菜とかで、
その材料費や購入費にあてたのかも。酒もあったし。
町内会費も使ったらしいし、ゲハゲハと飲み食いしてたジジどもにとっては
三千円は安かったかも。
引き出物は商店街名入りの熨斗のついた紅白まんじゅうと、
商店街名の豆絞り手拭いと赤飯のおにぎりだったと思う。
つーか、本当に町おこしになったのかな、あれ。
ただ暇なジジババが楽しんでただけだったように見えたけど。
>>392
>引き出物は商店街名入りの熨斗のついた紅白まんじゅうと、
>商店街名の豆絞り手拭いと赤飯のおにぎり
結婚式を氏神様のお祭りかなんかと勘違いしてんじゃないかそれ。
子作り指南とかキモ過ぎるわ・・・新郎新婦乙、いま幸せならそれがなにより。
特定であってほしいです。
あんなクソみたいな式を押しつけられた新婚夫婦が2組も居てほしくない。
私はジジババサイドに居た側です。
378さんはチラシで知ったらしいけど、
結婚式も適当に「やったらどうか」「いいねー」位で決められ、
数日後には、本人に確認する前に決定事項になっていたから
本人ですら後から知ったはず。
何度か話し合いはしたそうだけど、
ジジイは「一度自分が決めた事」を他人が変えようとする事を凄く嫌がるから、
意固地になったジジイに両家側が折れた状況。
私はいわば「嫁」だったので、朝から駆り出されて料理。
新郎も新婦も禄に口をきかなかったような気がする…
確か会費も14~5万集まったんだけども、
それらは商店街で買い集めた文房具や食料や酒に消え、
本人不在の2、3次会に至っては町内会費からの持ち出し。
こっちは商売してるわけではなく、ただのリーマン家庭なので
「どうして私たちが払った町内会費が使われて、商店街費?は出ないんだ!
町内会費を使うなら、式をする前にこっちにも相談しろ!」って散々もめた。
商店街側の言い分は「町=商店街であって、商店街の為の催しならそれは町の為だ!
俺たちだって町内会費は払ってるんだぞ!
文句があるなら今後、祭り等で商店街の協力が貰えると思うなよ!」だった。
結局商店街は金を出して自らの店舗で商品を買い、飲み、食い、
商店以外の人間をこき使って楽しんだ自己満足。
だから私たちも、一部の商店では買い物しない様になった。
まあ事情を知らない人だって、黙っていてもジャ〇コに行くけどね。
安い、新鮮、ビジネスライク、豊富な商品、どれをとっても商店よりも便利だし。
378は逃げて正解だと思うよ。
10年位たったからって、ジジババが消えてるかと思ったら大間違いだから。
まだまだ踏ん張ってるよ。
とっても乙。
ジジババ共は商店街が廃れた本当の理由を知る、いや知ろうともせぬまま死んでいくだろう。
ゾンビの集団
田舎はセクハラ天国