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タイムカプセルを掘り起こしていると「コラーー!!」響いた怒号が、素敵な出会い
仕事が忙しく、成人式をするため約一年ぶりに帰った地元で3歳年上の嫁と出会い結婚。
嫁の初めての言葉は「コラーー!!」でしたw
希望があったら詳しく書くぜ( ̄∀ ̄)
長くなるけど、書きまする。
オレって、自分で言うのもなんだけど人付き合いが苦手でさ。顔とかもパッとしないしコミュ力が足りないっていうのかな。
今まで彼女もいるにはいたんだけど、どれも長続きせずに振られたり自然消滅したりね。
んで地元じゃない関東で仕事してるんだけど、上記の通り男友達さえほとんどいなくて。ましてや異性との出会いなんて仕事場でもなかった。
そんなこんなで成人式の年になって、約一年ぶりに地元に帰ることになった。
いやぁ楽しかったよ。気心の知れた仲間たちと深夜まで話したりバカやったり。当然恋愛の話も出たりしてね。まぁ、オレはほとんど聞き役だったんだけどさ。それでその時に小学校の時に埋めたタイムカプセルを掘り返すって話しになったんだ。
続き。
その時には小学校時の担任もいて、よし成人式前の最寄りの休みにやろう!ってことになった。
当日になって、来てたのは男三人に多分話しをどっかで聞いた女二人。そしてなぜか首謀者の担任の姿がなかった。
とりあえず先に掘っとこうぜということになって、シャベルなんかを拝借してたら担任から連絡が入り、急用が出来てこれないということだった。
まぁ仕方ないと掘ってると、向こう側から「コラーー!!」という怒号が響いて一同びっくり。
眉毛を吊り上げた顔立ちの若い女がこっちに来て「あなた達何してるんですか!」と怒鳴られた。
ちょうど一番彼女の近くにいたのがオレだったので、皆からお前答えろよ的な感じでジト見された。
逆なでしないように「タイムカプセル掘ってるんですけど…」と恐る恐る言うと、「許可は取ってあるんですか!?」と彼女。
当然取ってあるものと思って担任の名前を出すと、聞いてないという。そのうち彼女が「確認しますから、代表の方一人一緒に来てください」と言った。受け答えしてたのがオレだったのもあり、そのまま職員室まで連行された。
さらに続き
担任の電話番号を伝えて彼女がかけたものの向こうは出なかったらしく、不機嫌な顔でしばしの沈黙。
気まずかったオレが職員室の中を見回してると「何もないですよ」と嫌み?を漏らす彼女。
たしか変わってないから懐かしい的な事をオレが言うと、不意に「そうですね。何も変わってないです」と言葉面が柔らかくなった。
驚いた俺が貴女もここの卒業生?ということを聞くと、オレらより三年早い卒業年を言ってくれ去年からこの学校にいるのだと。
口下手な俺だけどこの時は親近感が湧いたせいか、彼女とも割と話すことが出来て、ちょっとだけ打ち解けることが出来た。
そのうちに怪しい者ではないと認識してくれたのか「連絡来たら伝えますから」と戻っても作業してもいいという事を言ってくれた。
さらにそっちに行くのがダルいから携帯に連絡しますので番号を教えてくださいとも。
この時教えてなかったら今後に続かななかったんだろうけど、人生って不思議だね。
読んでくれてありがとう。それでこの出来事の三年後に遠恋を実らせ結婚しました!
おいおい、待てよ。重要なのはその後だろう?
経緯スレでもいいから頼みますよ。ね?
期待?されてんのかなw
駄文でよろしければ続きを…
番号を渡して、とりあえず皆のもとへ帰還し掘っておkと。すると男も女も口々に「マジうざい」やら「何あれ」的な事を言いつつ作業を再開。
誰かが「大変だったな」と言ってくれたが、彼女と直に話した俺としては彼女のことをうざいなんて思えなかった。
それから一個目のタイムカプセルが見つかったくらいに再び電話が入り、もちろん彼女からだった。
内容は「確認が取れました。お騒がせしてすいませんでした」とのこと。俺からも「いえいえ。こちらこそお騒がせしてすいません」と謝ると、電話越しに少しだけ沈黙して実は…と彼女がまた話し始めた。
俺の小学校では昔から飼育小屋で兎やニワトリなんかを飼っていたのだけど、先日その小屋の鍵が壊されて中の動物がみんな殺されてしまったらしかった。
飼育係担当でもあった彼女は当然悲しかったが、自分よりも一生懸命世話していた子供たちが泣いているのを見て、悲しみよりも怒りを覚えたらしい。
だから、最初に見知らぬオレらがいるのを見た時あんな激しく怒鳴ったのだと言って、それから勘違いしてごめんなさいとまた謝られた。
続き
話しを聞きながら、オレは不謹慎にもなんて素敵な人なんだろう。とか思って、まんま言葉通りに「貴女みたいな人がいてくれてきっと皆幸せです」って口走ったらしい。
んで、なんかグスグス言いながら、そんなこと言われたの初めて的な事言ってたので、これからも頑張ってください。応援してますと言ってオレから電話を切った。
ちなみにこの時点では名前とかお互い知らなかったw
成人式が終わりったらオレは関東へ帰る訳だけど、多分彼女のことを覚えてたのは二週間くらいだと思う。世の中にはあんな人もいるのかすごいなぁて感じで。
そして冬が終わってGWが近づいて来た頃、仕事終わりに携帯をチェックしたら見知らぬ番号から電話が一本入ってた。
続き
その時はかけなかったんだけど、翌日も同じ時間帯に同じ番号から電話が入ってたので、かけ直した。
2、3回コールが鳴って「はい、○○です。どちら様ですか?」っておばさんの声で丁寧に言われた。
名乗ると「え?どなたですか?」みたいな。初めは間違ったかなと思ったけど、先日からお電話頂いてたんですがと言うと、あ~っと納得したらしく「○○ー!男の人から電話ー!」と。
すると「すみません。あの子今入浴中でまた後でかけ直させます」と丁寧に言われ、五分くらいでかかってきた。
電話に出ると「先ほどはすみません!お久しぶりです。お元気ですか?」と若い女の声で言われたが、俺としては正直どなた?って感じ。
困惑してるのを察してくれたのか、彼女の「小学校のタイムカプセルの件で怒鳴った者です」でようやく理解。オレからもお久しぶりです。お元気ですか?のコンボを言うと、全く同じで受けたのかクスクス笑ってくれたのを覚えてる。
続き
入浴中邪魔しちゃってすみません的なことを言うと、軽く笑いながら気にしないでくださいと言われた。
それから、昨日今日の電話の時間帯は忙しかったのか?とか。
仕事だったと答えると、お忙しい中邪魔しちゃってすみません。私、なんかタイミング悪いですねwとか。
気づいたらそういうどうでもいいようなことだけで30分くらい話してて、彼女と話してると自分が口下手なんだって忘れるくらい楽しく話せてた。
そのうち彼女が「GWの予定はあるんですか?」みたいなことを聞いてきたので、いいえ。暇しますよと答えると「あ、あの…もしよかったら…お食事とかどうですか?」とか言ってきた。
たしかオレは「あ、すみません。それは無理です」と言ったのかな。かなり突き放したような言い方だったらしい。
彼女もかなりショックだったのか「え?あ…すみません…」ってあからさまにテンション下がってる風に聞こえた。
オレも勘違いさせてるのに気づいて「あっ違います違います!貴女と食事が嫌なんじゃなくてオレ今関東にいますから!」ってかなり慌てて訂正した。
この下りマジ鮮明に覚えてるわww
だいぶ気を良くしたのか、そしたら「GWは帰ってこないならお盆休みとかどうですか?」だと。俺もどうせ地元じゃ暇だから2つ返事でおKしたら「やったぁ!」と喜んでくれてさ。
今までオレの言葉でこんな喜んでくれる人なんていなかったからかな。単純に嬉しかった。
だけど、同時に何でオレなんだろうって思った。考えてみてくれ。たった一回。しかも数時間会話しただけのオレにさ。でも、さすがにオレもその時に聞くほどKYじゃないし、電話の雰囲気を壊したくないからその時は聞かずに電話を切ったんだ。
会った時にでも聞くってことにして。
そして気づく。そういやまだ名前聞いてねぇw
続き
それから、月に数度ちょくちょく電話するようになって三回目にしてようやくお互いの名前を知れたw
専ら話のタネはお互いの仕事や季節のこと。オレの話すネタはほとんど関東に来たことのない彼女にはとても興味をそそるらしく、彼女は自分の生徒やいろんな地元のことを教えてくれた。
もちろん俺も彼女も愚痴だって漏らすし、だけどお互いが頑張ってる。仕事は違うけど何だって辛いときはある。そう考えるとまた頑張ろうって思えるようになった。
不思議と笑顔が増えて、上司や周りからもお前最近変わったなって言われたりした。
そして、夏。いよいよ盆休み。7月後半になってから俺から電話はほとんどしてなかった。なんか恥ずかしかったし、もうすぐ会えるからその時にって感じで。
帰ってきたその日の夜に彼女から電話が入り、明後日に会うことになった。
そして当日。
一応、我が町の待ち合わせスポットとして君臨する公園に向かった。オレは15分前に付近に着いてそこへ行くと、すでに彼女の姿が。
正確には誰か女の人がいて、うわぁ気まずいなー的に思ってると、向こうから「××さん!」みたいな感じで手を振ってくれた。
キツい顔立ちの印象しかなかったけど、笑ってるとこんな美人だったっけ?ていうくらい美人。わからないはずだ。
つか、オレのが年下なのにお互い常にさん付けなのね。
まぁ合流して、ひとしきり挨拶を交わしてそれから話の通り食事に行くことになった。
行き先は彼女に任せてあったけど、何ていうんだろう。家庭料理系イタリアン?
オレは外食してもマックなんかのジャンクなんで、こういうところは久しぶり。とても美味しいというと「良かった」と微笑む彼女。
見ると、オレは結構ガッツリ食べてるのに彼女は軽くしか食べてなかった。俺の食べるのを見てるばかりな感じ。
続き
ふと彼女が「こういう料理好きですか?」と微笑みながら聞いてきた。
基本的に俺は好き嫌いはないので、美味しければ何でも!と笑顔で言うと、不意に彼女の手がこっちに伸びてきて「(ソース)付いてますよw」とふきふきしてくれた。
もう、ね。前の疑問から何が何だかよくわかんなくなった訳だ。
それで会計しようとしたら「ここは私が誘いましたからw」って。有無を言わさずさっさと払っちゃうわ金は受け取んないわで。それで今度はオレが払いますと、場所を変えてこじゃれたカフェに入った。
お互いあんまり酒には強くないというのは電話で知っていたので、弱めのフレッシュカクテルを飲んでると、酔いが少し回ってきたのか、今日はあんまり話さなかった彼女が「私ね。教師の仕事辞めるかもしれない」とポツリと漏らした。
がんがる
俺としてはもうびっくり。電話での愚痴ではそういうことは聞いたことがなかった。せいぜい今日は上手くいかなかったとかあの子がガラス割ったとか。そんな程度。
しかも彼女は強い人と思ってたから、そんな弱音らしい弱音はこの時初めて聞いたんだ。
「私、多分皆に嫌わてる。嫌な先生だって」みたいなことをポツポツ漏らしながら、泣きそうにウルウルしてた。
「皆優しい先生のことばかり言ってるの。あの先生は忘れても怒らない。優しいって」と、もうポロポロポロポロ涙が零れてた。
「ね、××さん私どうしたらいいと思う?ずっとずっとわかんない」それきり彼女はもう何も言わなかった。
当たり前だけど、俺は教師じゃないしましてや子供に関する仕事をしてる訳じゃない。だけど、それでもこの人の力になりたい。少しでも重荷を軽くしたいって思えた。
「○○さんはさ。成りたい自分ってある?」これはずっと俺が親から言われてた言葉なんだけど。
「成りたい自分に成れる努力をする。だけど方法はいくつもある訳じゃない。でも一つではない」これを言うと彼女はキョトンとした顔で俺を見た。
長々ごめんよ
泣き濡れた目で俺を見る彼女。俺は時折噛みながら一生懸命伝わるよう話した。
「○○さんはさ。多分生徒が悪いことをしたら一生懸命怒ったんじゃない?」そう言うとコクコク頷く。
「じゃあ、いいことをした時は?」しばらく考えて、「誉めました」だと。
「怒るときくらい一生懸命誉めた?」フルフル首を振る彼女。
「じゃあ、今度はどんな小さいことでも一生懸命誉めてみよう。例えば抱きしめちゃうくらい。機嫌が悪い時でもどんな時でも!」めちゃくちゃ的外れかもだけど、オレはこう言ったと思う。
そのうち彼女がクスッと笑って「ありがとう」と言ってくれたんだ。
店から出ると、すっかり夜も更けて少しだけ涼しかった。一緒に歩きながら彼女が「××さんはバカだけど。それで救われる私はもっとバカですね」とか言っていた。
そして駅での別れ際に「今度はお正月に」といって、彼女はホームに消えていった。
続き
それからプッツリと電話が来なくなった。俺の仕事も帰ってからは激化してたし、多分彼女もそんなもんだろうと思って極力連絡しなかった。
秋が来て冬が来て……そして正月前の帰省。忘れてた訳ではないが、少しだけ寂しかった。
年末の夕方に一本の電話が入り、もちろん彼女からだった。初日の出を見に行こうとのお誘い。車で迎えに行くから場所を教えてとのことで、またあの公園にした。
待ち合わせの15分前にそこに行くも、やはり彼女は先にいてやっぱり笑顔で手を振ってくれた。
やっぱり綺麗な人だなと思う。そして車に乗り込み、ファミレスでゆっくりと早い朝食を取った。
今回も相変わらず彼女は俺の食べるのを見てるばかりで俺はちょっと気恥ずかしい。
そして目的地に到着。東側に向いた山あいの展望公園。まさに初日の出スポットで、同じ目的のカップルなんかがちらほら目に入り、オレらもあんな風に見えるのかなとか思った。
やべえ。明日の仕事に差し支えそうw
続き
初日の出はただの日の出だけど、やっぱりなんか違うんだろう。区切りというかいろんな決意を込めた。
「さ、寒いし帰りましょうか」と彼女。車に乗ると暖房MAXでしばしの暖気。しきりにすり合わせる手を見て、思わず包むように握ってしまった。
俺の内心としては何やらかしてんだwだったのに「暖かいですね」と嫌がるどころか和んでるしw
公園まででと言ったのに、寒いからという理由で家まで送ってもらった。しかも下り際に「お昼から初詣いきましょう」の誘い。まぁ断る訳もなかった。
続き
んで、昼までしばしの仮眠。すると兄貴から「おいバカ起きろ!」と叩き起こされる。
見れば昼。しかも玄関に彼女の姿。どういうことなの状態のオレに彼女が「迎えに来ちゃいました」の一言。オヤジやお袋はホクホクしてるし。
あとで話し聞かせろよと無言の圧力で見送られ、再び彼女と行動。「いいご家族ですね」と微笑む彼女に導かれ車の中へ。
その年は寒かったせいか、あんまり混むこともなく賽銭箱までたどり着くことができた。五円に込めた願いは交通安全。昇給出世と俗物なオレだが、横を見れば未だ手を合わせる彼女。
一分くらいそうしてたのか、後で内容を聞くとはじめは言い渋っていたが「成りたい自分に成れる自分になる」と言ってくれた。正直超嬉しかった。
それからいろいろ回り、結局はまた日が暮れてしまった。そして、ふと彼女が行きたいところがあると言いだし、場所を聞いても内緒にされたまま車を走らせたんだ。
続き…
向かうにつれ、なんとなく行き先がわかった気がした。予想は当たって、着いた先はあの小学校。
「××さんと来たかったんです」と彼女は言い、あのタイムカプセルの現場へ。「ここが私と××さんが初めて会った場所」と踊るように歩き回る彼女。
「暗いから危ないよ」と言うも、聞く耳持たずでクルクル動き回っていた。案の定すぐ転けてしまって、手を貸そうとするとそのまま抱き締められた。
一瞬本当に何が起きたか分からなかった。柔らかい衝撃と彼女の優しい香りと背中に回された腕の感触に頭が真っ白になったのを覚えてる。
1分くらい放心してると「帰したくない」と彼女。我に帰った俺が離れようとするも更に強く抱きしめられてしまう。
「い、家に帰してくれなかったら困るよ」と言うと、「違います。関東に帰ったらまた会えなくなるじゃないですか」ぎゅうっと力が籠もる。
「私××さんが好き。大好きです」もう、何だろね。この一言にさ、今までの疑問とか何もかもが溶けていくような気がしたんだ。
俺が今まで付き合ってたと思ったのは、実はお願いして付き合って貰ってたんだなって。オレは人に好きになってもらいたかったんだなって。
こんな簡単なことだけど、初めて人に好きって言って貰ってようやくわかったんだ。
いいねぇw
早く続きを!
遅くまですまん。ラストかも
そう思ったら、もう目の前の彼女が愛しくて愛しくて仕方なくなった。
男らしくないけど、俺がポロポロ泣いちゃって彼女が「泣くほど嫌なんですか?」て恐る恐る言った言葉に首を思い切り振って「違うよ。嬉しいんだよ」と否定した。
んでオレからも「オレでいいならずっと○○さんの側に居させて欲しい。大好きです」って多分心からの告白をした。
それを聞いた彼女は驚いた顔をした後優しく微笑んで「嬉しい…ずっと一緒にいてください…」って言ってくれてキスしてくれた。
正直笑うだろ? 告白までの期間は約一年でも会った回数は数回なんだぜw
付き合ってた期間含めて三年だけど、やっぱり会った日数はめちゃくちゃ少ないんだぜw
だけど、オレは今も彼女を愛してるし、これからも愛していける。これだけは胸を張って言えることだ。
みんな遅くまでオレのオ○二ー付き合ってくれてありがとう。ではお休みなさい。
よかった!
これからもお幸せに!!
遅くまで起きてた甲斐があった!
幸せにな!
お疲れ
おかげで今夜は良い夢見られそうだ
とりあえずもげとけ。
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