302名無しさん@おーぷん 2015/08/24(月)14:39:06 ID:???

高校生の時に父が病気で亡くなった。でも何故か全然悲しくなかった。
仲が悪かったわけじゃなくてそれどころか愛されてた実感が凄くあるのに、臨終の時も通夜や告別式の時も何も思わなかった。涙も出なかった。
そのことで母や親戚や近所の人に滅茶苦茶に責められた。田舎だから同調圧力がひどくて
「情の薄い子だとは思ってたけど父親が死んでも何も思わないなんて」って事あるごとに罵られた。



そんな実家が嫌になって二度と帰らないつもりで遠くに進学したら、アパートに入居した日、唐突に父のことが思い出されて立ち上がれなくなった。
入学式までの一週間ぐらい、引っ越しの荷物も片付けないで一日の半分ぐらいずっと部屋で泣いて暮らしてた。
友達はいないし人でなし扱いされた母には絶対に頼りたくなくて、壁にすがりついてずっとお父さんお父さんって呟き続けてた。
本当につらかった。

それから四年経って院に進んで、同じゼミの学部生の男の子が身内の不幸で講義を休んだ。
帰ってきたら別に憔悴した様子もなくて、
「オフクロが死んだんですよ。事故で即死でした。遺体の損壊ひどかったです」
ってケロッとした調子でみんなに報告してた。
あの時の私と同じだってすぐ気付いた。感情が吹き飛ばされて心がついてきてなくて、何も感じてないように見えてしまう。
胸が痛くて目の前が真っ暗になりそうだった。
嫌われるのを覚悟で、顔見知り程度で全く仲の良くなかった彼に「何かあったら頼って」って携帯の番号を渡した。

半年ぐらいして彼からSOSがあった。
泣きながら「ごめんなさい、たすけて」としか言わなくて、急いで部屋に駆け付けたらベッドの上で枕握りしめて肩震わせてて、
私の姿を見たら安心したのか抱きついてきて、そのまま声をあげて泣き始めた。
私は何も言わずに、泣き止むまでずっと頭や背中を撫でてあげてた。トレーナーは伸びて涙と鼻水で大きな染みができたけど気にならなかった。
でもそうやって子供みたいに号泣する彼を慰めながら、本当は私と同じ思いをしてる彼を助けたかったんじゃなくて、
弱ってる彼を利用して自分がしてほしかったことをしてるだけなんだって気付いてしまった。
「あの時の私にもこんな風に頼れる人がほしかったな」っていう勝手な願望を別の形で解消してるだけ。自分のエゴ100%。

本当に申し訳なくなって、それからゼミで事務的に接するだけで必要最低限しか関わらないようにしようって決めたのに、
なぜか懐かれていつも付きまとわれるようになった。
あなたのために優しくしたわけじゃないって言っても勘違いしたままで納得してもらえなくて、
そのせいで罪悪感が強くて突き放すこともできなくて、仕方なく部屋にあげたり課題を見たり遊びに付き合ったりしてあげてたら
なんとなく情が移って一緒にいるのが楽しくなって、なんだかんだで彼氏彼女になってプロポーズされて、院を卒業すると同時に入籍することに。
未だにあの時のことを勘違いされっぱなしで、他にも色んなこと勘違いされ続けてるけど、
お互い不満ないし充分幸せだからそれでいいかって感じで結婚生活続けてます。
でも少しぐらいは勘違いを直した方がいいんじゃないかなって今でも思う。

プロポーズされた日なので記念カキコ。