男親なんて情けないぐらい頼りにならんが、せめて話し相手がいればと「犬を飼うか?」って聞いたら大喜びして一緒にペットショップ巡りした日がついこの間のことのようだ。
元々妻に似て家庭的な子で、妻が死んでからは家事をよく手伝ってくれたから花嫁修業なんて必要ないぐらいなんだが、ここ数ヶ月は毎晩晩飯を作ってくれる。
これが親の贔屓目にみても旨い。
つまみなんかも色々作ってくれて、帰宅するのが楽しみなぐらいだ。
が、それもあと少しと思うと泣けてきそうだ。
昨日の夜、「お父さんひとりで大丈夫?」って聞かれた。
心配させてしまう父親で申し訳ない。
しかし大丈夫だ。これでも家事は一通りできる。
寂しいのはいずれ慣れる。はず。
しかし、寂しい気持ちの一方でホッとしたってのも正直ある。
ここまでしっかり育ってくれて有難う。
一生懸命育てたんだね。
お疲れ様でした。
奥さんも喜んでると思うよ。
やい、やめろや泣かせるな。
幸せになれよ。
あなたたちの今後に幸あれと願う。
娘さん、おめでとう。