美人で有名な姉ではなく、乱暴で男勝りでチビで太めな妹とつきあってしまった結果、、

ｋｗｓｋされててびっくり、ありがとう
読みにくかったらごめんなさい

嫁姉は中学生にしては発育が良くて、細身の美人＋性格良し
だから俺たち二年とか一年の間でも凄く有名だったんだ
対して嫁は、丸顔＋身長低め＋太ってる(これには事情がある)＋男勝り
口調も乱暴だしお世辞にも可愛いとは言えなかった

その日は体育に向かう三年生を俺は友人と二人で眺めてたんだ
確か夏だったんだけど、俺たちのクラスは一階にあったから教室を背にして窓枠に腰掛けてた
で、そのなかに友達と談笑してる嫁姉の姿を発見
すぐに友人は鼻の下を伸ばして可愛い可愛いって言ってた

俺も美人だとは思ってたんだけど、嫁の行動を思い返してたんだよね
口調はあらいけど気遣いができる子だ ったし、嫌なことも多少の文句はあれど
「しょうがねぇなー！」って笑顔で引き受けてるのは知ってた(偶然小三からずっとクラスが同じ)
簡単に言えば愛嬌があったんだな

そんなことを考えてたら、ぽろっと口から出た言葉が835に書いたものだった
こんなこと言ったらあれだけど、別に好意があったわけじゃないんだ
ただ、いい奴だよって言いたかったんだと思う
嫁にもいいとこあるよって
そしたら嫁の声が聞こえたんだ、真後ろから

二人して振り返ったね、そしたら口あんぐり開けたままの嫁がいたのさ
そのまま固まってたと思ったら今度はプルプル震えだした
んで、どんどん目がうるうるしてくるんだよ
どうしていいかわからなかった
嫁の頬っぺた揺れてるなーとかもう少し痩せたらいいのにとか
失礼なこと考えてたら子供みたいに泣きだしたんだよ
もう本当に焦った、焦り過ぎて学ラン脱いで顔ゴシゴシ拭いてやった

だって中二だぞ？
恋愛経験なんてないガキには泣いてる女の子を慰めるなんてレベル高過ぎ
そうこうしてるうちに誰かが先生呼んだのかな
気付いたら担任が嫁の背中さすりながら大丈夫か？とか言ってた
そして俺は違う先生に事情聴取されて、どんな事情があれ女の子泣かすなって説教されて解放
嫁は目真っ赤にしながらよくわからんまま謝りにきた

で、数日は本当に何もなかった
変わっ たのは席替えのとき、隣の席になったんだ
ちょっと気まずかったけど嫁の方から「警戒すんなｗ」って言ってくれてそれからちょこちょこ話すようになった
女の子らしさとは無縁の嫁だったからか話しやすかったよ
昼休みに昼寝してると授業始まる前に探して起こしに来てくれたり給食で出たピーマン食ってやったり
だけど俺たちの関係は学校の中だけでのものだった
特別遊びに行くとかはなかったんだ

事態が進展したのは中学三年のとき、嫁が学年の女子全員からハブられたことから始まった
俺が気付いたのはもう味方が誰もいなくなってから
理由は恐らく学年でイケメンって有名だったSと仲良くしてたことだと思う
中学生の女子 ってのはくだらないことで団結するものだ
嫁はずっと明るく振る舞ってた、勘違いされるのは仕方ないって笑ってた

でも、分かるだろうけどそんなことは長く続かなかった
男友達が減らなかったのも女子たちの気に障ったんだろう、それからは俺も避けられた
親にも相談していなかった嫁は学校には来てたが教室に入れなくなった
保健室って手もあったんだろうが、親に話がいくことが怖かったんだと
嫁は先生に見つからないように校内をうろつく日々

雨の日だったかなぁ？
遅刻した俺は昇降口で暇を潰してる嫁を見つけたのよ
一時間目は始まってる時間帯だったと思う

嫁「あ・・・よ、よっ！ｗ遅刻 とはいけませんなーｗ」
俺「お前こそサボりじゃねーか」

ｋｗｓｋ聞きたいのは美人の姉のほう

だったりしてｗ

少し目を逸らしたけどすぐに明るく話しかけてきた嫁
若干気まずかったものの前みたいに返せた自分を内心褒めてた
その後、ここじゃ長話できないなと思って美術準備室に移動
久しぶりに沢山話した

嫁「自分に自信が持てないんだよ、女の子らしくしたってやっぱりお姉ちゃんみたいにはなれないし
でも、だからって言って男の子みたいにしても女子からは反感買うんだねｗ勉強になりましたｗ」
俺「別に嫁らしくしてればいいじゃん。女子の言ってることなんか気にすんなって」
嫁「・・・あははｗ俺は男の子だからわからんのだよｗ女子は結束力が高い生き物 なんです
怒らせたら一環の終わりやで！きゃー怖いｗ」
俺「だからってこのままじゃ駄目じゃん。高校でも同じことあったらどうすんの？こんな風にしてんの？」
嫁「・・・」

嫁姉へのコンプレックス、今の状況、親へ言えない苦しさ
色んなもん悩みがあったんだろうにそれを言わず人の顔色ばっかり窺ってきた嫁
そんな嫁に勝手に苛立ってついきつく言った俺に対し嫁は黙り込んだ
ずっと俯いたままの嫁に俺はどうしていいかわからなかった

俺「あの、ごｍ「そんなのわかってるよ！！！」

謝ろうかと口を開いた俺の言葉に嫁は声を荒げて被せてきた

嫁「そんなの、私が一番わかってんだよ！でもどうしようもないじゃん！話しかけたって無視されるんだよ！？
謝りたくてもできないし、どうしたらいいんだよもおおおお」

嫁の鬱憤が爆発した、そう思ったよ
いつも強気な嫁、明るくしてた嫁、自虐ネタで笑わせてくれた嫁
それは全部無理してたものだとその時になってようやく分かった
涙ぼろぼろ溢して泣く姿は一年前に見たものと同じで本当は泣き虫で弱い普通の女の子がそこにいた

俺「そんなに辛いなら俺といたらいいじゃん」
嫁「ぅえ゛？」
俺「だから！俺と同じ高校行けばいいじゃん、そしたらまたこういうことあっても俺が一緒にいるし、嫁も無理しないでいられるじゃん！」

泣いてるせいでぐしゃぐしゃになってる顔をこっちに向けたまま嫁は固まってた
前もこんなんだったなーとか関係ないこと考えながら必死に嫁を説得した
何で必死になってるのかは分からなかった、嫁を泣きやきませたかったのかな？
けど、実際は逆効果

嫁「何で、何でそんな嬉しいこと言ってくれるの・・・俺はいっつもそうやって私を泣かすんだああああ
うおおおんうおおおん！！！」
俺「二回しか泣かせたことないだろ！盛るんじゃねーよ！」
嫁「俺が知らないだけだよおおおうおおおおおん！！！」

とまぁ、こんな感じで騒いでたもんで先生に見つかりまして今度は二人でお説教をくらった
嫁は担任と話し合い、 無理じゃない程度で授業に出ることを約束させられてた
その言葉のおかげか徐々に嫁は教室に姿を見せるようになって
女子との仲は微妙だったが、まぁなんとかなった
問題は俺、あの日のことを思い出すと猛烈に恥ずかしくなって上手く話せなくなった

そんなこんなで卒業式を迎えちゃったんだよね
高校はなんと別々ｗ
お互い実業高校だったけど、嫁は家から三時間はかかる遠い高校だった

式も無事に終わってほとんどの奴が別れを泣いてるなか、嫁は先生たちに頭を下げてた
受験のことだったりなんだり世話になったから、その礼をしにいってたらしい
しばらくして嫁が俺のところにきた

嫁「俺！あ ー、その、なんだ・・・この二年色々ありがとね？（俺）がいてくれてたから私なんとかやってこれた。本当に助かったよ」
俺「お互いさまじゃね？俺も宿題とかで助けてもらってたしｗ」
嫁「あんた、高校ではちゃんとやりなよ？ｗ高校違うんだから助けてあげられないんだからねｗ」
俺「そっちこそ泣くなよー？泣き虫ｗ」
嫁「ばっかじゃないのｗｗｗ誰が泣き虫だよもう、も・・ばかぁ・・・泣かすなよぉ・・」
俺「何でこのタイミングなんだよｗ泣くなってｗ」
嫁「だってぇ・・こんなに俺のこと好きなのにぃ・・・離れたらきっと私のこと忘れちゃうよおおお」

本当にいきなりだった、近くにいた友人もびっくりしてた

嫁「お姉ちゃんみたいに可愛くないし・・・ひっく、豚だし、何の取り柄もないけど・・好きになっちゃんだよぉ・・・ごめんなさいいいいうわあああああん！」
俺「えっえっえっ」
嫁「め、め、迷惑だってわかってるけど・・好きなの、許してええ！俺大好きだよおおおお
愛してるよおおおおうわあああああん！」
俺「わ、わかった！わかったって！泣くことないだろ馬鹿！嫁はちゃんと可愛いって！」

もう周囲の注目の的、先生を始め同級生みんなぽかーん＆にやにや
その後泣いてる嫁を何とか泣きやませ、改めて俺から告白し成功
順調に付き合い、嫁が県外の大学に行った四年間は遠距離過ぎて危なかったけど大丈夫だった
その後結婚し共働きしながら可愛い長女を出産
三年後に長男、今は泣き虫なのを隠して育児と家事に終われてるｗ

泣き虫で意地っ張りで甘え下手で、でもいつも一生懸命な嫁は可愛くて仕方ない
こんな駄文に長く付き合っていただきありがとうございました

>>851
あああ、ごめん抜けてた

嫁はダイエットしたかったんだけど、ご飯を減らすと何故か両親から
物凄く心配されて食べなきゃ！って気持ちが強くなって
なかなか痩せられなかったんだ
だけど、高校で特殊な運動部に入ったから今は丁度いいくらいになってるよ

>>855
嫁姉成分は全くないｗ
でも、嫁は元々目がぱっちりだからそれは二人とも受け継いでるかな
長女は俺の笑窪もあるし、長男は八重歯があって物凄く可愛い

>>856
そうなんだろうけど、嫁は食べたらその分太るから気にしてたみたい
あと丸顔だから余計にコンプレックス強くなってたんだって

本当、4円くれた人もレスくれた人もありがとう
今は嫁も少しずつ両親に本音を話せるようになってます
確かに人目を引く美人じゃないけど、俺にとっては最高の嫁さん
これからも大事にしていくよ！

それじゃあ、この辺で ﾉｼ