で、時は流れてアラサーに差し掛かった頃に高校の友人から呼び出され、久しぶりに会うとある業界紙を見せられた
東南アジアのその業界の特集記事だった
そこに写っている女性があのシャツを着ていた
これってDがお前に作ったやつだろと言われてええー!となって読んだら
記事のなかでシャツについて触れられていて
『ボロボロでしょ?(笑)これは日本のボランティアにもらったもので貧しい生まれの私が希望をもらった服。日本の取材ということで久しぶりに着てみた』ということが書いてあった
そのあと、その友人がDにもその業界紙を見せたことで
Dと再会して、意気投合してまた付き合いはじめて
今月結婚式をあげた
私の苗字もDになった
もう30も半ばになってきた普通の外見したおじさんとおばさんだけど、こんなロマンチックな話があるなんて事実は小説より奇なりだなあと思う
なによなによ!ロマンチックないい話じゃないの。
東南アジアの女性が縁をつないでくれたのね。彼女もあなたから希望をもらえたみたいだし、本当いい話。
彼も作品を捨てずに、それぞれの所有者が大切に着てくれて嬉しかっただろうね。
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