嫁「あなたは仕事ばかりで子供の面倒をみない。養育費なし、面会もなしで離婚しましょう」そして俺は元嫁のストーカーを2年間続けた　→　元嫁と娘との再会は約20年後。その理由は…

長い　該当スレがどれになるか分からなかったからここで吐き出す　フェイクあり

もう20年以上前の話だが、デキ婚した元嫁とはたった1年で離婚した
元嫁は高校の同級生で、高校のころから付き合ってたんだが避ﾆﾝに失敗した

デキ婚に対して今よりずっと風当りが強い時代だったっけなあ
最初から幸せとはいいがたい結婚生活だったのは間違いない
そんなある日仕事から帰宅すると部屋がもぬけの殻になっていた
元嫁は実家の離れにめぼしい家財道具を運び込んでいた

元嫁の主張はこうだ
仕事と飲み会ばかりで子供の面倒も見ない俺に嫌気がさした
娘は義父と養子縁組するので養育費はいらないが面会もさせない
家財道具と貯金（数十万しかない）は手切れ金代わりに私がもらう

実際元嫁をほったらかしにしていたことは否定しない
だが20ちょいの若造が家族を優先したりなどとてもできる職場ではなかった
俺は今で言うとこのロミオになった
まだ元嫁を愛してたし娘も愛してた
だが、俺の両親は「あんな嫁は捨てて早く次の嫁を探せ！」とにべもない

最終的に元嫁と俺の実家同士が完全に仲違いしてしまい、俺は泣く泣く離婚届に判を押した
でもその後も俺は元嫁の実家の付近をウロウロしたりしていた
今思えば完全なストーカー
元嫁は初詣を欠かさないので、元嫁実家の近所の神社に除夜の鐘を聞きながら張り込んだりね
この時はガン無視された上に後ろから義弟に蹴られたなあ

そんな元嫁にストーカーするのをやめたのは元嫁が再婚するという話を聞いたからだった
相手は元嫁の従兄で干支一回りぶんも上の人だった
なんか、それを聞いた瞬間、「気持ち悪い」って思っちゃったんだよね
なんだろう、近親相かんの一族っていうの？
従兄は結婚できるんだから無茶苦茶だけどさ
まぁ気持ちの問題なんだから仕方ない
娘に対してもなんか執着がなくなった
それが離婚して2年ぐらいの話だったか
この話は一旦ここで終わる

俺の両親は俺が離婚してからというもの、よく見合いの話を持ってくるようになった
まぁたまに顔を立てて行くぐらいのもので、基本的に断ってたんだけどね
弟が結婚してからは実家と没交渉になっていった
弟の方に孫ができたからかな？

嫁への執着もなくなり、実家とも関わり合いを持たなくなった俺は仕事人間になった
仕事をして、人一倍残業して、昇進して・・・

俺が40手前のとき両親が事故で亡くなった
アイスバーンで滑ってトラックと正面衝突
運転席と助手席がぺしゃんこになったらしい
軽トラなんぞに乗ってるから・・・

喪主は弟に丸投げして、俺は仮通夜だけ顔を出して仕事に戻った
んだが、葬儀の時に元嫁と娘が来てたと弟から連絡があった
ふーんと俺は流したんだけど、なんでも元嫁は俺を探していたらしい

どうせ金の無心だろうなーとか思う程度には無関心だったので、何も渡すなとだけ伝えた
養育費が必要になった時のためにと思って通常の貯金とは別に月2万ずつ積立てはいたので、大学なり専門学校なりで学費が必要だというのなら、まぁ払わなきゃいけないかな？
ぐらいには思ってた

俺自身に直接連絡が来たのは葬式から暫く経ってからだったな
まぁ上に書いたように金の無心だと想像してたが、とりあえず会って話すことになった
正直面倒くさかったが、一応一番新しい背広を着て、高級ファミレスで会うことになった

元嫁は俺を見るなり抱き着いてきた
思わず払いのける俺
のっけから嫌な空気

元嫁の話をまとめるとこうだ
・再婚した旦那は浮気したので離婚した
・嫁の義両親は死んで今は嫁実家の離れではなく母屋に二人だけで住んでいる
・娘はイラスト系の専門学校に進学したいが、金がかかるのでその分を負担してもらいたい
・娘がいなくなると一人ぼっちになってしまう。今になって俺の良さがわかるようになった
・俺も相手が居ないんだし、私とやりなおしてほしい

それに対しての俺の反論
・会ってみて思ったがコイツ（娘）をとんだボンクラに育てやがって
・大学や資格、公務員のための専門学校ならともかくイラスト系とかふざけんな
・そもそも養育費イラネって言ったのはお前　俺が払う義理など一切ない
・仮に離婚していなくったってイラスト系の学校などに金など出さんけどな
この辺で娘泣き出す
気持ち悪いんだよ小ピザデブになりやがって

元嫁にたたみかける
・せめて娘に面会させてくれてれば情も湧いただろうが今更何なのか
・なんだかんだ言って結局金とATMが欲しいんだろ？
・よりを戻すとかやだ。やだ！ヤーーーダーーー！！！（本当にこう言った）

このへんで面倒くさくなって諭吉さんをテーブルにおいて帰った
後ろで元嫁が「何なのよー！」とか喚いてたがお前が何なんだよ

その後も接触を図ろうと、元嫁や娘が帰宅時を狙って家の前で待ち伏せするようになった
面倒くさくなったので着拒して引っ越し、然る後に転勤した
ここで更に一旦切る

俺は現在45
あれから縁があって今の嫁と再婚して、再び娘と息子も持つことができた
今嫁は転勤先にいたかつての部下で、バリキャリとして働いていたら婚期を逃してしまったらしい
器量よしなのに勿体ねえなぁと酒の席でボヤいたら、じゃあ俺さん貰ってくださいよーとマジっぽい返事が返ってきたので、これはOKと解釈してベロンベロンに酔い潰してホテルへGO

明くる朝嫁が酷い二日酔いで完全ダウンしていたので、ホテルの近くの俺の家に運び込んで介抱してるときに 「酷い人ですねちゃんと責任取ってくれるんですか！？」と若干キレ気味に言われたので 「おうまかしとけ」

これの数日後に指輪を買いに行って、すぐ嫁両親に挨拶に行って（娘を選んでくれてありがとうと泣かれた）
入籍して式をあげて妊娠発覚
ここまで1年もかからなかった
その後二人目も産んで今に至る

嫁は掃除も最低限しかしないし炊事も飯ぐらいしか炊かないし、洗濯しかしてくれないんだが、出前や惣菜や弁当、外食でも俺が全く意に介しないので案外うまく回ってる
自炊には期待していない
まぁなんだかんだで揚げ物が増えたりしないように栄養バランスには気を使ってるのでこれはこれでよし
ルンバとか食器洗い乾燥機てマジで便利だな
洗濯機は横ドラム式のやつを使ってるけどこれも便利だね
もう嫁も40手前だけど、遅すぎたせい生活にハマってるらしく、めっちゃおねだりされる
娘と息子が寝た後に「ねえしようよー！したいよー！」って上に乗ってきたりする
正直かわいい

あまりに前置きが長すぎた
ここからが本題

先日身なりのいい老婦人が俺の家を訪ねてきた
話を聞いてみると、老婦人は元嫁との娘（以降元娘と書く）の婚約者の母親、つまり姑さんらしい
どうも元嫁が姑さんらに多額の結納金を要求してるらしく、曰く離婚した経緯を当時者から聞きたいとか

話の中で元娘の婚約者の職業が海自だと言うことが分かったので、姑さんに離婚の経緯を伝えてこう言った
「結婚って二人三脚で山あり谷あり、いろんな出来事を乗り越えてやっていくものだと思うんですよ。 
ところが元嫁は自分が苦しい、嫌だ、とそう思ったらすぐに逃げる、きっとそういう奴なんですよね。 
私にも至らないことはたくさんあったけども、元嫁はそれを飲み込める度量のある奴ではなかった。 
そんな元嫁が育てた元娘にも堪え性があるとは私は思いません。
結婚はおすすめしませんよ。 
貴方の息子は海上自衛官でしょう？
海に出て帰ってこない間、家を守れない人間が嫁いでも長続きしませんよ」
俺ははっきりこう言った
姑さんは神妙な顔して帰って行ったよ

んで、どうも住所がバレちまったみたいで元嫁＆元娘ペアが襲撃してきたんだよ
今嫁と子供を見ると絶句してたけど、「結婚式に父親として出席してください」「式の金額を負担してください」だと
姑さんに俺が言いたいことが伝わったかは微妙なんだが要するに「実の父と和解できないような奴とは結婚できない」
とまあそういう事らしい
知るかよ当然断固お断りした
元嫁は憮然、元娘は号泣してた

元娘に、あなたにとっての父親は俺じゃなく他にいただろうと強く言って追い出した
元嫁には「二度と来るな、法的手段を取るぞ」と言って叩き出した
そりゃあ昔は俺も悪かったところはあった
でもどこぞの逃げられ寺の人たちみたいに無下に扱われて、今更協力してくれだなんて神経が知れねぇんだよ
テメェらで解決しろ！
そんな愚痴だった　あいつらには二度と会いたくない

>>186で書いたけど、あれから今嫁に説教されたこともあって娘とサシで話をしてきた
元嫁抜きだと冷静に娘を見れたんだが、俺の血を継いでるのがよくわかる顔立ちなんだな

娘が先日の非礼を詫びてきたので、俺も大人げなかったと素直に謝った
娘の縁談の事について話をした
婚約者は一家揃って自衛官の家庭で(姑さんももともとそうらしい、振る舞いに合点がいった) 、婚約者自身は結婚に乗り気で親を押し切る勢いらしい

ただ、式は婚約者の同僚らも招いて大きなものを挙げるので、こちらにもある程度の負担はしてもらいたいし
体裁を整えるためにも父母を揃えて出席して欲しいんだと
元嫁従兄がその役で出るべきなのでは？と単刀直入に聞いたら、その元嫁従兄に俺が出るべきだと頑なに断られたんだとささ
さてどうしたものかね
本音では娘も元嫁従兄に式に出てもらいたいんだろ

その元嫁従兄が浮気して出ていったのも本当なのか？と疑問に思っていたのでそれを問うてみた
娘はそれは事実ではない、お父さんにはそう言うように元嫁に言われたのだと返した
ならば元嫁との離婚事由は何なのか別の疑問が生まれたので、いろいろ聞きだした

まとめるとこう
娘自身は元嫁従兄の事を本当の父親だと思って育っていたのだが、元嫁従兄は娘が中学に入ると同時に単身赴任で離島へ行ったらしい
その事が原因かは分からないが、元嫁と元嫁従兄は離婚して関係を発展的解消？したらしい
その際に元嫁から、本当の父親は別にいることを教えてもらったということだ
娘自身は絵描きの夢はすっぱり諦めて、今は運よく正社員やってるんだってさ

元嫁従兄と元嫁は仲が悪くなった訳ではないし、娘もしばらくはたまに会っていたのだが、 次第に没交渉になって今では年賀状でしか連絡を取っていないらしい
元嫁と元嫁従兄との間に子供もいなかったようだし、なんなのかね？
世間体の為に籍を入れただけなのかね？
元嫁従兄は悪い人じゃないので浮気したということにするのは抵抗があったが、その方がお父さんが同情しやすいからそういうことにしておけ、と元嫁に言い含められてたんだとさ
元嫁ェ・・・その場にいない人間を影で悪人に仕立て上げるってどういうことだよ

かつて俺の宝物だった、赤ん坊の娘と俺、元嫁が写真を出して、伝えるべきことを伝えた
・確かに貴女は、私と元嫁が愛し合って生まれた子だ
・だが私にももう今の家庭があるから、娘として貴女を扱うことはできない
・余程のことがない限り助け船を出すこともない、それは分かってほしい
・式のお金というなら、今回に限って出すのは吝かではない
・だが元嫁従兄ではなく、私が娘の横を歩くのが本当に貴女の望んでることか？

娘が答えに詰まったから、その場の勢いで私が元嫁従兄を説得しようか？と聞いた
悩んでからお願いしますと頼まれた
面倒ごとが増えちまったなぁ…
正直元嫁の一族と関わり合いたくはないけどな
元嫁と父母として出席するぐらいのがそっちの方がマシだと今になって自分を納得させてる

最後に、会う前にずっと考えてたことを言った
「私もかつて国を守る仕事をしていたから分かるが、自衛官というのは決して家族を最優先することは出来ない仕事だ
貴女の母はそれに耐える事ができなかったが、海上の婚約者はかつての私などよりももっと家庭を空けざるをえないだろう
貴女に本当に辛いことがあった時、そばで泣いてくれることはできないと思ったほうがいい
その事に耐えて家庭を、引いては子供を、半ば女手1つで育てていく覚悟をもって頑張ってください」

娘はハイと答えた　なら、俺からは異論はない

娘のアパートまで送った別れ際に、娘が深くお辞儀をしてたのを見たら、なんか寂しくなった