28の時、3つ年上で3歳の女の子がいる夫と結婚した。私は初婚。
彼とは同じビルに入っている会社に勤める者同士として顔見知り程度だったのが
そのビル主催のビアガーデンで仲良くなった。
でも私は理由があって恋愛はしないと決めていたし、(今思えばかなり無理してた)
彼がバツイチだと言う事も小さな子供がいることもあって
まさか好きになるなんて最初は全く予想していなかった。
実は私は20代前半で両方の卵巣を摘出しているので子供を産めない。
そのコンプレックスから結婚はしないと決めていたが
頑張って娘を育てている彼の姿に強烈に惹かれてしまった。
彼の方は自分の置かれた状況から、強く出られないような葛藤が丸見えだった。
私は私で自分の身体のことで迷っていたけど、
丁度その頃、友人が色んな障害を乗り越えてゴールインしたことがあって
それに感化されたように悩むのをやめて私の方から告白した。
そうしたところ、彼が迷ってたのは子供がいることだけではなかった。
彼の母親は事故で身体の一部が欠損しており、父親は既に亡くなっている。
なので初婚の相手に同居結婚はハードルが高いと思っていたようだ。
先妻が家を出たときはまだ娘は1歳にもなってなかったのに
親権に関して全く争いにならなかったそうな。
(要するに間男と1からやり直したいみたいな)
それで母親と同居するようになって、彼のいない時間は
おばあちゃんが不自由ながらも一生懸命孫を育てたらしい。
そこらへんの話を聞いて私の周りは皆結婚には反対だった。私の両親も。
子供がいるだけならまだしも、身体の不自由なお姑さんと同居なんて苦労するに決まってる、と。
で、試しに彼が出張で留守だった時に、彼の家に遊びに行ったw
そこで見た、3歳の女の子が甲斐甲斐しくおばあちゃんのお手伝いをしようとする姿と
それを微笑ましく見つめ、できることは3歳でもやらせる彼の母親の姿を見て
自分の気持ちに素直になることにした。
父が昔からよく言ってた“Don’t think,feel”に従ったら、何も障害だとは思えなくなった。
で、彼の母親に「お嫁に来てもいいかな!」と言ったら泣かれた。
その場で彼に電話して「今、お母さんと話がついたから!お嫁にくるから!」と言ったら彼も電話の向こうで泣いてた。
私の両親には「今許してくれないなら一生結婚なんかしない、元々結婚するつもりはなかったんだし」
とほとんど脅しをかけたw
彼も私の両親に頭を下げてくれて無事結婚。
娘も実母の記憶がないせいか、すごく懐いてくれた。
最初はあんなに反対していた両親も、私の結婚生活を見て雪解け。
娘のことも本当の孫のように接してくれている。
あれから20数年、先日娘が無事嫁ぎました。
当り前に反抗期もあったし、実母が取り返しにきたりと順風満帆ではなかったけど
披露宴で「母へ」と読み上げられた手紙に涙々。
子供好きなのに子供を諦めなければならなくて泣き明かした日のことが夢のよう。
いつもいつも私の味方になってくれた義母にも、不器用な私を影からフォローしてくれた夫にも、
こんな私を母と選んでくれた娘にも感謝感謝。
>>225
目から汗だくです。
これからも健やかにお幸せに。
ジークンドーは流派ではなく哲学だぞ。