自分語りになってしまうと思うが聞いてくれ
心臓移植とかやめてよ
キャットフード
当時18歳で大学に入りたてだった俺には3つ年下の妹がいた。
妹は根暗な俺とは真反対の性格で、とても明るくて同級生や部活の先輩たちにも慕われていた。
>>7
なぜ過去形なんだ、まさか…
先に妹が現在生きてるか田舎だけ教えてくれ
それで見るかどうか決める
>>11
もう亡くなっている
その当時の俺といったら大学に入ったとはいってもお世辞にもいい大学とは言えない大学で、父親は俺は有名国立大学にいっているのにお前は何でそんな大学に行くのか?恥ずかしい!!バカだ!!家から出て行け!!と散々罵られた。母親にも浪人すればいいしろと泣きながら言われた
でも妹は違った。
妹「私もバカだから気にすんなよ」とか「見返してやれよ」
とか、励ましの言葉を投げかけてくれた。
でもその当時の俺と言えば
お前は頭いいからそんなことが言えるんだとか、どうせお前もバカにしてんだろ?とか言って相手にせず大学に帰っては家で2ちゃんやネトゲしてた。
でもその生活も長くは続かなかった。
俺が家に帰るとパソコンが部屋から消えていた。
当然キレる俺
パソコンを没収したのは父親の方だったんだが、関係ない母親に暴力を振るい家族関係は次第に悪化した。
俺は家に帰ることが嫌になり、今度はゲーセンにハマる。
友達がいないわけではなかったが、Fランに入った俺を心のどこかでバカにされてる気がして誘いとかも断った。
一応、高校はいいとこに行ってたから尚更なんだよな
でも自分が勉強しないのが悪かったし浪人すればよかったとも後々考えるが、家族との関係は妹以外無視なのでなんか対抗心もあって言えなかった。
まぁ幼稚だったのよ。自分が。
大学もサボり始めてたし、自分のプライド高すぎて大学の友達はできない。むしろ嫌われたな。
だからその分ゲーセン(おもに音ゲー)にハマり、その金のために派遣とかでバイトしたりした。
夜勤ばっかで、生活リズムも狂ってたけど唯一心配してくれたのは妹だった。
妹「1また夜勤のバイト?」
兄「うん」
妹「もうちょっと自分の体大事にしなよ」
今思えばそれはこっちのセリフなんだけどな。
妹からお兄ちゃんとかは呼ばれてない。
ただ名前呼び捨て。
でも友達とかにはお兄ちゃんとか言って紹介してくれてたな
なんか思い出したわ
大学1年の冬にそれは急に起こった
そん時は、ゲーセンじゃなくて電車の中にいた
急に電話が鳴る。相手はお母さん
母親から急に電話がかかるからなんかおかしいと思ったんだけどさ
その時電車の中で出れないし、そんなに無関心だったから気にもとめなかったんだけど、なんせずっと鳴ってるから緊急事態だと思ってすぐに目的地でもないホームに降りて電話に出た
俺「もしもし?」
母「もしもし?今どこ?」
焦ってるのがすぐにわかった。
俺「なんかあった?」
母「妹が部活中に倒れた…」
正直、そん時頭が真っ白!!とかではなく貧血とかだろとか思って俺はいたって冷静。
いやーバカだよね。実にバカ。でもなんせ明るい妹だからさ
そんなことし考えてなかった。
ごめんなさい。嫁に呼ばれてました。
再開します。
それでもなんかあったらとかはほんの少しは片隅にあったから病院に行く。
どうせ来なくてもよかったとか言われるんだろうなぁと思いながら走ることもなく病院に着いた。
でも待ち受けていたのは最悪の結果だった。
俺は待合室みたいなところで親と一緒に待たされた。
何時間待ったんだろうってくらい待たされた。
それはそれは地獄の時間だった。
無視されてる親と一緒だし、母親泣いてるし、元気な妹は一向に現れて来ない
そしてやっと現れた医者から告げられたのは脳腫瘍の宣告でした。
このときくらいの絶望は未だに味わっことがありません。
親も俺がなればよかったとか思っていたに違いありません。
言われてはないけど…
現に俺も思ってしまったから…
神様って残酷だと心の底から思いました。
せめて、今じゃないだろと…
まぁそこからは悪性だと発覚したり、余命のことを言われたりと今になっても思い出したくないことばかりですね。
入院してからの妹のことを書きます。
正直、脳に腫瘍があるから喋れないとか思っていましたが、バカの発想ですね。普段と変わらない妹がベッドにいるだけでした。
妹は前と変わらずに明るく接してくれました。
でもそれが辛いというか何というか…
できる限り毎日病院には通いました。
妹には何もしてあげてないという思いが強くあったので、せめても普段通りにくだらない会話をしてあげようと
勉強だって教えてあげたことはほとんどないし、誕プレなんて高いものをもらっても妹には安いので済ませてました。
それでも喜んでた妹を思い出すと申し訳なくなって家で泣いたこともありました。
ある日、俺がいつも通り妹のお見舞いに行くと
妹が同じ高校の子としゃべっているのが見えました。
とても楽しそうだったので邪魔しちゃ悪いと思い、帰ろうとしたんだが、妹に見つかりました。
妹「あっ!」
俺「よっよぉ」
同級生「誰?」
妹「お兄ちゃん」
妹の同級生なんで同級生としましたが、分かりにくいのでM子にします。
M子「ど、どうも…」
俺「どうも…」
妹はよく家に友達とかを呼んでいましたが、病院にいたのは見たことない友達でした。
妹「この子は同じクラスのM子!超かわいくない?私女だけどM子みたいな彼女欲しかったな~」
M子「思ってもないこと言わないで~」
できたてのカップルかよ…
妹「俺もここ座んなよ!!」
俺「あぁ、うん」
俺は渋々座る。
その時話をしたのは
M子は病院の近くに住んでるからよく来てくれる。
M子は頭がいい。本が好きで何かの作文でいい賞とった
M子は礼儀正しくて先生から評判いいなど
大半は妹がM子を褒めるだけだった。
M子は否定してたけど…
そんなことを話しているとあたりが暗くなったので、妹にM子を送るように頼まれた。
まぁ断る理由はないので、承諾してM子と一緒に帰る。
するとM子が妹のことについて語りだした。
M子「妹は私の恩人なんです」
俺「え?」
どうやらM子は高校のはじめで周りと会話するタイミングを逃し、1人で完全に浮いた存在になってしまったらしい。
だから1人を隠すために本を読んで1人が好きを演じていた。
そこで話しかけたのが妹だということ。
まぁ詳しいことは後々知ったんだけどだいたいそんな感じた。
俺「これからも妹と仲良くしてちょうだいね」
M子「は、はい!!わざわざ家の前までありがとうございます!!」
俺はその日の帰り、電車の中で泣いた。
知らない妹のことを知ると余計辛くなった。
その日からM子は妹のお見舞いでよく見かけるようになった。
知らない間にうちの両親とも仲良くなってるし…
1人の時もあれば俺が知ってる妹の友達とかと一緒に来たりもした。
でも妹は病気のことは友達とかにはちゃんといってなかった。
いつ退院するの?と言っても、まだわかんないとか言ってはぐらかすのを見かけた時もあった。
その日は朝から用事がなかった俺はいつも通りM子のところに行った。
俺「あっ今日は俺だけか…」
妹「そりゃ、こんな時間から来ませんよ」
俺「だよな」
いつもと変わらない会話をしてると、急に妹が真面目な顔になる
俺「ん?」
妹「私さ…いつ死んでもおかしくないじゃん?」
俺「……」
妹「だからさ。私が死んでも後悔しないように色々と隠れて遺書とかも書いてたんだよ」
俺「え…」
知らなかった…そんなこと
でも俺も同じ立場ならするかもしれない
妹「だけど一つだけさ。心配なことがあって…」
俺「な、何?」
妹「M子のこと…あの子私いなくなっても友達できるかなぁ」
俺「え?でも前みんなと」
妹「あー、あれはM子と話してたらみんなが来ただけで、その後すぐにM子帰っちゃったし…」
そこから沈黙が流れる。
すると妹がもじもじしながら…
妹「だからさ。俺!M子のことよろしくね」
俺「え?」
動揺した。だって俺そんなM子と仲良くないし…まず俺大学生だし…
俺「同じクラスの奴に頼めよ!なんで俺なんだよ」
当然のことを返したつもりだったが当たり前のように妹が言った。
妹「だってM子。俺のこと気になるって言ってたから」
俺「ふぁ!?」
普通に焦った。なんか中学生の時にやる恋愛暴露してる感覚。
正直、可愛いとは思っていたが妹の友達に手を出すほど俺も馬鹿ではない。
ていうか妹に兄のこと気になるとか言うM子もM子だ。
まぁそれだけ妹のことを信頼していたと言うことだろうけど
俺「気になるということだけで、俺を巻き込むな。M子が可哀想だろ」
そう言ってその話はないがしろにした。
それからM子とは会うたびに俺が意識してしまい、いつも通り話することはできなかった。
M子が塾があるからと言って帰り、また2人になった時に妹が全て教えてくれた。
妹「M子はクラスに馴染めてないって本読んでるって今日も言ってた~なんであんな可愛いのに~俺もそうおもうでしょ?」
俺「ん?まぁね」
妹「前にさ。なんで友達に頼まないの?って聞いたよね」
俺「うん」
妹「頼めないんだ」
それは前にM子が病院で妹と話をしていた時のこと。
その日はクラスの友達が来るのを知らなかったM子と妹はみんなが来た時にまずいと思った。
M子は妹とは仲がいいものの、その他のクラスのみんなとはほとんど会話をしない。
でも逆にM子がみんなと仲良くなるチャンスかもと妹は思い、帰るM子を引き止めた。
その時の光景を多分俺が見た。
あっ今日はM子はみんなと来てるんだ…
妹「あっ俺~!」
俺「あっどうも…お菓子買ったからみんな食べてね。それじゃあ俺は用事あるから…
特に用事などなかったが、あの場にいれるほどメンタル強くないのであっけなく退場
その後、クラスの友達とかが妹に話しかけるもやはり場違いだと思ったM子も結局、我慢できなくて退場した。
そこまでは聞いた。
そこからの話。
M子が帰り友達の1人が妹に
「なんであんな根暗なM子とつるんでるの?」
と聞いたらしい。
妹マジギレ
あんたM子の何を知ってるんだ!とか、つるんでもないのにそんなことを言うな!M子は陰口言わないなど
ちょっと言いすぎたかなと思うが時すでに遅く、妹どうしたの?ちょっと病気でおかしくなっちゃったんじゃない?とか言われてみんな帰っていってしまったらしい。
それから確かにクラスのみんなの姿を見ることはなかった。
でもそれよりもM子とみんなの関係をもっと悪化させてしまった自分が腹ただしいとも。
俺「それで頼めるのが俺だけになったと…」
妹「うん…でも!M子が俺のこと気になるって言ってたのは本当だよ?」
俺「それはどうでもいいよ。でも話してくれてありがと。M子のことは妹が納得するかわらかないけど努力するよ」
妹「うん」
それからはあっという間だった
次第に弱々しくなっていく妹
髪も抜けて痩せ細っていく妹を見るのは非常に辛かった
それは親も同じだと思う
その頃に妹は心配されるからと言う理由で身内以外の面会を断るよう看護師さんに伝えたと言う
だからM子も友達も来ることはなかった
俺は妹にM子とかが来なくて寂しくないのか?と聞いたら、この姿で会っても楽しい話はできないよと笑いながら言われた
メールではやりとりをしていたらしいけど
そして、ついに妹は言葉を話さなくなった
それはもう辛かった
もう妹のそんな姿を見るのが嫌で病院にさえ行きたくなかった
そんな時に知らないメアドからメールが来る
M子だった
こんにちは!M子です!前々から妹から聞いていたんですがメールするの遅くなりました
今、妹は元気にしてますか?
最近、メールが返ってこなくて心配していたので俺さんにメールしてみました!
とかいう内容だった
妹のことを言うべきか、言わないべきかものすごい悩んだ
無視されていた親にも自分から話しかけて相談した
妹のこともあってか温厚に俺の話を聞いてくれた
そして出した結論は言わないことだった
妹の気持ちを尊重したのだ
返信がこないのもケータイ壊れたんだってとかしょーもない嘘をついた
そしたら安心したのか
そうでしたか!ありがとうございます!
っていうメールと
もしよかったら、私が作ったクッキー美味しかったか感想も聞いといてくれませんか?
というメールが来た
泣けてきた
そのクッキーは看護師が持ってきてくれたんだけど、妹は食べれないから俺が食べたクッキーだった
もちろんM子が作ったなんてこれっぽっちも知らなかった
だから
美味しかったって言ってたよ
と送った
その後、妹は昏睡状態に入りそのまま亡くなった
享年16歳だった
葬式で泣いている妹の知り合いを見ると妹は愛されていたんだなと感じて自然と涙がでた
でももっと涙を流すことになったのはひと段落した頃に親からもらった妹が俺宛に書いた手紙だった
そこには妹が俺との思い出を綴った文章がびっしりあった
受験受かった時に腕時計買ってくれたね。とか
あの時、家にあった私のチョコ食べた時は殺そうかと思ったよ。とかどうでもいいことも書いてあった
そして最後には今までありがとう
俺は私の誇れるお兄ちゃんだと思ってます
私の分まで幸せになってください
それで手紙は終わっていた
泣いた。めちゃくちゃ泣いた
気が狂ったように泣いた
あれ?終わり?これだけ?文章はびっしり書かれていたのに、全部読んだ俺は物足りなくて、まだあるのではないかと必死に探すけどやっぱりなくてまた泣いた
でもなぜか俺の手紙の中に、M子の手紙が入っていた
何も書かれてなかったけど、これを俺がM子に渡せってことだとすぐにわかった
気持ちの整理できなくて、M子に渡すのに2週間くらいかかりました
何日の何時家にいますか?渡したいものがありますと送ったら
大丈夫です
と返ってきた
だからちゃんとその時刻きっちりにインターホンを鳴らした
家からM子が出る
やはりその表情は暗かった
目と鼻から汁が出まくり
箱ティッシュが無くなっちまった
イッチ返せ
途中からしか読んでないけどやっぱ妹は大事(´;ω;`)
泣けるなぁ
世の中に悲惨なんか無ければええのにな
M子「家上がってください…」
俺「あっはい…」
リビングのテーブルじゃ話しづらいと思ってか、M子の部屋に呼ばれた
ぬいぐるみとかキーホルダーとかもたくさんある女の子らしい部屋だった
気を使ってかM子の母が麦茶とお菓子を運んでくれた
M子「渡したいものって何ですか?」
先に口を開いたのはM子だった。
俺「これ。妹から君への手紙」
その瞬間から読んでもないのにM子は泣きだした
これは1人の時間が欲しいかなと思った俺はその手紙を置いて1人で帰ろうとした。
すると
M子「まだ…行かないでください!!1人に…しないでください…」
と泣きながら言われたので、俺は下をうつむきながら彼女が手紙を読み終えるのを待っていた
もうね。俺と同じくらい泣くのよ
心配してM子の母も来ちゃったりして、でも空気を察してすぐに戻っていった
手紙を読んで泣き止んでから、最初に言われた一言は
何で病気のこと言ってくれなかったんですか!!
だった
俺は妹の気持ちを尊重して…とかを言おうか考えたけれど結局、言い訳みたいだったので黙ったまま下を向いてた
そしたら次はM子がしょんぼりして
私は妹に信用されていなかったのかな…とポツリと呟いた
だからあの話をすることにした
妹が教えてくれたクラスの子が来てからM子が帰った後にガチギレした話
本当は抵抗あったんだけど言ったほうがいいと思った
その話をした途端またM子は泣きだした
泣きやんだM子は今でもクラスで浮いた存在で学校が辛いのに妹がいなくなってからどうすればいいのかわからないと俺に言った
色々と考えたけどそこは男なので
困った時や悲しいことがあったら俺に頼めって妹の代わりになるって
今考えたらたら気持ち悪いかもしれないけど真面目にそう言った
そう言ったら急にM子が俺に抱きついてきて俺の胸の中で泣いた
その時はどんだけ泣くんだよというのと、いきなりのことに心臓ばくばくで頭混乱してた
それからはメールでM子の相談を受けたり、電話で話したりとかしていくうちに2人で遊んだり、どちらかの家に入り浸ったりすることが多くなって、M子に急かされたので俺が告白して付き合いだしました
妹が亡くなってから元気のなかった俺とM子だけど2人でいるようになってからは元気を取り戻していったし、そんな俺を見て親も元気になってくれました
M子は2年になってから新しい友達がたくさんできたと言って俺に喜んで報告してくれたりもした
そして約5年間付き合った後、俺が社会人3年目、嫁が大学卒業を機に結婚しました。
双方の親も喜んでくれたし、何より妹が一番喜んでくれたんじゃないかと感じます
妹からもらった最高のプレゼントとは嫁のことです。妹がいなかったら会うこともなかったですし、ここまでうまくもいかなかったと思います
これで終わりです
読んでくれた方ありがとうございます
このスレをたてた経緯は先日、2人目の子供を妊娠したという嫁の報告があったのと、娘を抱っこしながら笑っている妹の姿を夢で見たので何かの縁だと思ってたててみました。
つらいな…
>>93
妹さんは残念だったけど残された人間にとっては一番のハッピーエンドだろ
いや、妹さんにとってもハッピーエンドかな
失くなった人間が残すのは悲しみだけじゃなかった
泣きました。
二人の間に産まれた娘さんは間違いなく妹さんの生まれ変わりだよね。だから今世はずっと二人と一緒に居られる。
神様からの最高のプレゼント。
八つ当たりで母親に暴力振るったくだりで読むのを止めてこれ書いてるわ。
外道が氏ねや!
教訓
「外道な人間は決して平穏な人生で終わらない。
いつか必ず運命によってドン底へ叩き落とされるかコロされる。
それが病気によってなのか事故なのか、若い頃なのか歳取ってからなのか分からないけど、不思議と人生そう出来ている」
お天道様はちゃんと見てる。