もうすぐ結婚を考えてもいいかな~という彼女がいた。
付き合いだして半年。
互いの両親に挨拶しようという話になったが、彼女は嫌そうだった。
彼女の家に行くとお母さんが待ってた。
愛想が良くてハキハキ喋る感じの良い人だった。
「今度の人は良さそうじゃない」
「バカっ」
とまあ、ありがちな会話に苦笑いしていたのだが、
お母さんが奥に引っ込んだ時に、彼女は慌ててその後を追った。
化粧箱を携えたお母さんが戻ってくると、「今日くらいやめてよ」と彼女がキレ出す。
でまあ、お母さんはそんな彼女を気にせず、指輪やらネックレスを取り出した。
「これがね……10万、これが25万……」
アクセサリーでも売ってるのかなと思ったら、ひと言。
「これのひとつひとつに○○様のありがたい気持ちが……」
見事に新興宗教だった。
その日は何とか逃げて帰ったんだけど、
後から彼女と話して、今までの彼氏もお母さんが原因で別れていたそうだ。
この時にはかなり冷めていたんだが、残ったひとしきりの気持ちで
お母さんをどうにかするか、家を出るかすれば結婚すると告げたのだが
それはできないというので別れた。
お母さんをどうにかするのができない、ってのは
どんなに説得しても聞く耳をもたないから無理ってことなのか、
それとも母親の信心を否定するような真似をしたくない、ってことなのか
前者なら彼女も可哀想だな
なんか可哀相な話だな
そんな母ちゃんの稼ぎで育ってきたんだろうから推して知るべしだろwww