専門学生時代に、山奥の空家を借りて女三人で住み始めた。
その全部が衝撃の連続だった。
仏壇が置いてあるままなので住んでくれるだけで有難い、ってことで月8000円。
水道は山水が直接引いてあるのでタダ。超旨い。
ただ飼い猫とかはタヌキに狩られたりするので注意ね、とか言われて猫餅2人はビビってた。
ザッと片付けて住み始めて一日目で、子猫大の巨大ネズミが出た。
でも既に死んでて、二階に積んであった古いマットレスの間に「犬神家」な感じで刺さってた。
ギャーギャー言いながらジャンケンで負けた私が片付けた。
二日目で巨大ムカデ。あと庭にはヤスデ(茶色の毛虫)が数万匹。
住み始めて気がついたけど、玄関から見える位置でここんちの墓が並んでた。
横溝正史好きだったが一切読めなくなった。
続き。
秋にはカメムシが大量に出た。窓閉めてても大量に入ってくる。
なんでだろう、と思ってふと壁と天井に隙間があったので覗いてみたら、
天井裏?が見えてそこに何千というカメムシがびっしり挟まって?て、
速攻ビニールテープ買ってきて目張りしたら入ってこなくなった。
猫が蛇を獲ってきて、でもサイズが猫よりも大きかったせいで、
首に巻き付かれて絞められて死にそうになりながら自室に入ってきた時も修羅場だった。
うわああああ!!!って絶叫しながら猫から必死で蛇を剥がそうとするけど怖くて触れなくて
でもそのうち猫が横倒しになってピクピクし始めて、うわああああ死ぬ死ぬ死んじゃう!ってパニック。
無我夢中で素手で引き剥がして窓から投げ捨てた。猫は無事だった。
あと、近所のばーちゃんが勝手に家に入ってくるのも衝撃だった。
食べられない量の野菜(それこそゴミ袋いっぱいのナスとかかぼちゃとか)を毎日くれる。
貧乏だったから有難かったけど、正直処理に困った。
田舎のおばあちゃんって自分たちで食べきれない量を作るよね。
居間で同居人のねえさんと寝っ転がってコタツにはいってたら、格子状になってる天井を
缶コーヒーほどの太さの蛇が「のたぁ・・・」って感じで這って?横切っていくのを見た。
3メートルほどの距離をゆっくり這っていくのを二人で無言で見てた。衝撃だった。
同居解消の最終日、一番年長のねえさんに
「言わなかったけど、この家、出てた」
と言われて最後のスレタイ。
結構雰囲気のある古い田舎家だった。
納屋があって、土塀があって、開かない部屋があって、使わない布団が大量にあった。
話を聞いた友人が面白そう!って泊まりに来るんだけど、誰も絶対二回目はなかった。
家主に聞いた話だと、最後に住んでたおばあちゃんが寝たきりになって、
介護するためにリフォームしたんだけど使わないうちに亡くなったらしい。
だから風呂はボイラー焚きで綺麗だったし、トイレは水洗だった(外で汲み取りだったけど)
星が綺麗で、川がそばにあって、川の音を聞きながら寝た。
ただ春は、川から裏山に帰る?カエルが、夜になると何百匹と道路に上がってくるので
車で帰宅するとタイヤで何匹も轢いてしまうのが辛かった。
同居を解消したのは、三人のうち一人の結婚が決まったのと、冬の雪深さに辟易してたから。
残った二人では物理的に生活出来ないので、二年半で山の生活は終わった。
あと裏山が土石流でちょっと崩れたことで
親から「なんでもいいからソコに住むのはやめて」と懇願されたから、ってのもある。
長々書いてごめん。衝撃いっぱいの毎日だったけど今から考えたら楽しかったのかも。
>>639
ちょ、やめ!洒落にならんwww
二件隣(といってもすごく離れてたけど)のばーちゃんが本気で犬神家の双子婆さんにそっくりで
そのばーちゃんものっそのっそ家に入ってくるから超怖かった。
もう亡くなってるだろうなー。あの当時で90くらいだったもんなー。
おつ
大量のカメムシだの
猫の首に蛇がだのに比べれば
実害与えられない「言わなかったけど、この家、出てた」なんて
どうでもいいわなw
まっくろくろすけもいたかもよ
なんか書き込んだらいろいろ思い出してきた。
近所のじいちゃんが「たぬきが捕れたからやる」ってボコボコした生肉を持ってきた。
タヌキってあれ、牛とか豚とかの肉と違って丸い筋肉が連なってる感じなのね。
食べ方を教えてくれなかったから女三人で考えた結果、
なんか昔話で聞いたことある「たぬき汁」にすることにした。たぬき鍋。
「珍しい肉食わしてやるから集まれ」って友人数人も招待して、野菜をグツグツ煮たたせた土鍋に、満を持してタヌキ肉投入。
結果、どうにもならん悪臭爆発。
アクが凄くて一口も食べられず、客は無理っ!って即退散。
残ったのは悪臭漂う一軒家と、生ゴミとなった鍋と、呆然な女三人。
野生の獣の肉って、食べる前に何回も湯に通してアク取りしなきゃいけない、って初めて知ったよ。
数週間は匂いが残って居間にははいれなくなったし、土鍋は匂いが取れず結局捨てた。
>>646 そう、まさしくトトロの家って感じの場所でした。
連投ごめんよ。これで最後にする。
二年半も住んでいたのもすごい
実際園芸って1~2人できっちり食べきれる量だけ栽培するって、無理
ベランダのちっこいコンテナ栽培でも今年はなんだか獲れすぎちゃって・・・とか
あるもん
一定の面積の畑あったら、なおさら
まあ、普通は余剰分は漬物とか保存食にするんだけどね
獲物がタヌキだったから逃がすエピソードがあったなあ。
作者は食べたがってたけど、初の獲物は仲間に
振る舞う習慣があるから、みんなの不評を考えて逃がしたらしい。
660: おさかなくわえた名無しさん 2013/04/22(月) 16:59:10.04 ID:8U/OW6Vf
あんたがたどこさ♪の世界だなあ
山の掃除屋さんばりに何でも食べるもんなあ
お尻をぷりぷりさせて走る後ろ姿には地元猟師も萌えてる
肉食動物の肉は臭いっていうね
雑食のイノシシなんかだと生息域によって食べてるものが違うから肉の味もだいぶ違うらしい
面白かったです
内容もひとつひとつ興味深くてうひゃーってなるんだけれど
文もすらすら読めるのに味が合って読んでいて楽しい語り口でした
つい最近、狸はとても下拵えが難しいが、
実はとても美味しいってことを読んだとこ
内臓やら骨やら全部取り除いて、
筋肉の塊になったら、稲藁でくるんで3日ほど土に埋めておくらしい
そんなこと知ってる方が珍しいよな
野兎も臭いよ。
子供の頃、母が病気で隔離されて父は生活と母の病院代稼ぐために働かなきゃいけなかったんで祖父母のところに預けられてた。
肉と言えば兎か鳩、狸がメインで運が良ければたまに猪を食べれてた。
子供の頃はどれもおいしいと思ってたけど大人になって食べる機会ができて食べてみたら・・・兎の臭さに驚いたよ。