607 名無しさん@おーぷん : 2015/07/11(土)11:55:20 ID:pVK

自分語りです。
長いです。

 

私の両親は離婚、両方とも再婚していてそれぞれに子供もいて、私はいらない子だった。
祖父母の家で育って、祖父母は可愛がってくれたけど、高校の時に祖母が他界
高校を卒業すると安心したのか祖父も他界した。

 

家は結構いい立地の古い貸家だったから、借主の祖父が亡くなると大家さんに
すぐ出て行ってと言われた。
知識があれば立退料とかもらえたと思うけど、私は世間知らずでお金もなくて困っていたら
高校の先輩で付き合いはじめの彼がすぐにアパート借りてくれて
同棲を始めてすぐ妊娠・結婚・出産と続いた。

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結婚生活は楽しかった。
夫は職人で疲れて帰ってきても子供の面倒をよく見てくれたし休日にはレジャー
いびつな形のおにぎりだけのお弁当も手抜きのごはんも文句言わずいつもニコニコしていた。

月に一度くらい夫母(離婚・シングル)の家を訪問していたけど、
いじめとか嫌がらせとか全くなくてむしろあまり私たちに興味ないみたいだった。
産後はもちろん里帰りなしだったけど、義母が総合病院の高い産科を予約してくれた。

おかげで体調を崩して入院、帝王切開にもすぐ対応してもらえたし、
生まれた子も小児科医だけじゃなくて各専門医が診察治療してもらえて大事にならずに済んだ。
入院中は短時間でも毎日来てくれて、お花やお菓子やおはぎなんかも届けてくれた。
家族の訪問のない私にとっては涙が出るほどうれしかった。

子供の通院もあって、義母が車の免許が必要でしょ、って自宅近くの合宿免許を申し込んでくれた。
自宅から通えて、教習時間は姑が有給とって子供の世話してくれた。
免許が取れたら中古だけど程度の良い可愛い軽を義母がプレゼントしてくれた。

義母は仕事もプライベートも忙しい人だったので、普段は行き来しなかったし、
義姉が結婚すると義母も再婚してしまったので、月一の訪問くらいしか顔を合せなかった。

子供が幼稚園に入ってすぐ、夫が自損事故で亡くなった。

悲しくて何も頭に入らないのに、親方の奥さんに、保険は?年金は?と聞かれても全然わからない。
生命保険もかけてなかったし、年金を払った事もなかった。
というより、何も知らなかった。

結局葬儀を済ませてくれた義母が、年金は(私の分も)払っていてくれて遺族年金がもらえたし
生命保険もかけてくれていたので、まとまった金額の他に年払いで保険金をもらえた。
本当に恥ずかしいけど、健康保険も税金も支払は義母、確定申告も毎年してくれていた。

 

608 名無しさん@おーぷん : 2015/07/11(土)11:55:46 ID:pVK

子供が入学してから義母の夫さんのつてで正社員で就職出来て、数年後仕事を通して知り合った
男性と再婚する事になった。
義母は「若いんだから、幸せになりなさい」と言ってくれた。

でも再婚後の生活は以前の結婚生活とは全然違って、楽しいものじゃなかった。

新しい夫は拘束がきつくて、口うるさかったし、舅姑は過干渉であからさまに娘を邪険にした。
息子が生まれると、夫も舅姑も息子だけを可愛がって娘は空気。嫁は奴隷。
息子は舅姑に矯正的に預けさせられて職場復帰して家事をして、
産後1年で体調を壊して救急入院した。

三日目に意識が戻った時、息子は当然舅姑が引き取って行ったろうけど、
夫に娘はどうしているの、と聞いたら、自分は実家で寝泊まりしているから知らない、
高学年なんだし自分でどうにかしているだろ、と言われた。

娘が心配ですぐ自宅に電話したけれど誰も電話に出なくて、心配で頭がおかしくなりそうだった。

義母さんが娘を連れて見舞いに来てくれた時は本当に驚いたし安心してワンワン泣いた。
義母の夫さんが私の様子を気にかけてくれていて、
上司に注意してみていてほしいと
頼んでいてくれていた。
上司に強制的に病院へ連れて行かれて、診察中に意識不明になり

上司はすぐに義母の夫さんに連絡してくれた。

義母が驚いて病院へ駆けつけると、病室の前には娘だけがいて看護師に帰宅するように促されていて
夫と舅姑は息子だけ連れて帰宅してしまった為、途方に暮れていた娘もその場でワンワン泣いたそうで
あなたたち母子は泣き方がそっくりね、と義母に笑われた。

退院後すぐ離婚が成立して、私はもとの亡夫の苗字に戻った。

息子の親権はもめたけど、夫のモラハラ舅姑の嫁いびりの証拠証言が沢山あって無事親権もとれた。

義母夫婦も義姉も私の子を二人とも可愛がってくれて、仕事も楽しい。
義母には保険金の事は決して誰にも言ってはいけませんよ、と言われていたので元夫には内緒にしていた。
調停の時に保険金の事がばれてしまって、しばらく元夫からは復縁だの慰謝料だなんだと粘着された。

亡夫との結婚生活は本当におままごとのようなもので、厄介ごとは全部義母が引き受けてくれていた。

実両親を見ていたのだから亡夫との楽しいだけの結婚生活の方が特別だと理解していながら
元夫との結婚生活も勝手に夢見てしまったんですよね。

今も昔も実の母以上に私を思ってくれる義母の、今日は60回目の誕生日です。

義姉と義父と企画した誕生日パーティ、喜んでくれるといいな。

 

622名無しさん@おーぷん : 2015/07/11(土)20:26:14 ID:Zlh

>>607

凄く人間が出来た義母さんだね。感動した。
お子さん2人いて大変かもだけど、いつかご恩返しできるように、心身健康で頑張ってくださいね。