99: 名無しさん@お腹いっぱい。 2011/05/03 18:30:04

23のとき合コンで知り合った。嫁は当時22。
合コン自体は乗り気じゃなかったが、たまたま趣味が合って話が弾んだ。
帰りに下車する駅が同じと知って、特に下心もなかったが、
「どうせ方向が同じだから」と偽り、嫁の家まで送って行った。

お互い奥手(受け身)な者同士で、連絡先すら交換しなかったので、
進展に時間がかかったな。

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101: 名無しさん@お腹いっぱい。 2011/05/03 21:03:55
>>99
その状態からどう進んだの?

 

102: 99 2011/05/03 21:55:38

そこそこ楽しかったし、連絡先を訊けばよかったんだが、なぜか
躊躇してしまった。多分嫁も訊かれることを期待してたと思う。
俺は真面目とか堅物と言われるタイプで、実際元カノのことを
まだ吹っ切れていなかったから、嫁にそこまで興味が持てず。

次に再開したのは、数ヶ月後。最寄りの駅にある本屋。
俺が見たかった音楽雑誌を、嫁が立ち読みしてた。
俺が先に気付いて、「あっ」って言ってから、しまったなと。
ちょっといい感じだったのに、メアドも訊かなかった失礼な男に
声をかけられて、相手も迷惑じゃないかと思ってしまった。
咄嗟に、「あの日飲みすぎてうっかり連絡先訊くの忘れた」と
嘘をついてしまった。嫁、ちょっと苦笑い。疑ってたと思う。

流れでメアド訊くしかねーなと思い、静かな店内はアレなんで
喫茶店に誘ったが、お互い食事がまだだったんで、飯になった。
何となく気まずくて、さっき読んでた雑誌のアーティストの
話なんかをして、今度カラオケに行こうとか映画に行こうとか、
適当に話してたが、このときも結構話は弾んだ。
で、また家まで送って行ったら、その後ありがとうメールが来てた。

 

103: 名無しさん@お腹いっぱい。 2011/05/03 22:10:03
それからそれから?

 

104: 99 2011/05/03 22:28:03

その後は、何となく一日一回くらい挨拶メールをするが、
嫁からは素っ気ない返信ばかり。
嫁、容姿は中の上くらいなんだが、なんとなく顔がエ口くて
妙な色気があって、あの日の合コンでは一番人気だった。
なのに、まるで男とメールしてるみたいな素っ気なさ。
何だ、相手も俺に興味ないんだと思っていたら、あるとき
「いつも短文のつまらないメールでごめんなさい。
正直メール面倒くさくて、会って話すほうが手っ取り早い。
私、中身は男なんで」というメールが来た。
なんだ、誘ってほしいのかと思い、次に会う約束をした。

そんな感じで、気が向いたらメール、会うのは月3くらいという
付き合ってるのかいないのか微妙な関係が半年くらい続いた。

嫁は、乙女とイケメンが一緒になったみたいな性格で、会えば
いつも楽しくて、真面目で礼儀正しいところも好感がもてた。
元カノのことはもう忘れていた。

 

105: 99 2011/05/03 22:48:01

嫁のことを好きだと認めたくなかったように思う。
自分が傷付きたくなくて、いつも受け身な恋愛で、クールを
装っていたかった。
嫁から告白してくれば付き合うつもりだった。

でも、どんな風に探りを入れても、嫁は何も言わず、色気は
たっぷりなくせに、突然イケメンぶりを発揮したりと、本心が
見えないまま。ガードも思いっきり固かった。
早く押し倒してしまいたかったのに、道のりが遠い。

 

107: 99 2011/05/03 23:34:20

ある週末、珍しくちょっと荒れた嫁が、今日は飲むよ!と宣言。
いつもは勧めても2杯までしか飲まず、てっきり弱いんだと
思い込んでいたが、この日はかなり飲んでいた。
そしてちゃんと飲んだ分だけ多く払う律儀な嫁。

べろべろだったんで、ベンチで酔いを覚ますよう促すと、
嫁が「肩貸して」ともたれかかってきた。
色っぽくてドキドキした。

「そんな無防備じゃ、襲われても文句言えんな」
「誰も私を襲うようなモノ好きはいません」
「いやいや…ここにw」
「…………俺くんが襲うの?あたしのこと?」

 

109: 99 2011/05/03 23:52:33

「……俺くんだったらいいよ。俺くんが本当に私のこと好きなら。
でも、そういうことしたいがための、辻褄合わせの好きなら
そんなものは要らない」
「どうした、急に」
こんなときでもごまかしてしまうヘタレな俺。

どうやら、会社の人に告白されてやんわり断ったものの、
彼氏がいるわけじゃないんだろうと食い下がられたらしい。
要は、付き合うつもりがあるのかないのかはっきりしろってこと。

「次からは、ちゃんと彼氏がいるっていえばいいよ」と、
ハグしてみた。恥ずかしくて死ぬかと思った。

 

112: 名無しさん@お腹いっぱい。 2011/05/04 00:19:27
>>109
(゚∀゚)

 

113: 99 2011/05/04 00:25:04

その帰り、初めて手を繋いで帰った。
てっきり襲っていいものと思っていたのに、マンションに
着くと、嫁は急にシャキシャキ歩き出して、「じゃ、おやすみ」
と帰ってしまった。

その後もお互い好きとも言わないまま、中学生のような
交際が続き、かなりスローペースでキス、セッ○ルと進展。
まともにプロポーズもしないまま結婚してしまった。

 

116: 名無しさん@お腹いっぱい。 2011/05/04 02:05:22

>>113
> その後もお互い好きとも言わないまま、中学生のような
> 交際が続き、かなりスローペースでキス、セッ○ルと進展。
> まともにプロポーズもしないまま結婚してしまった。

ここの部分を端折らずにkwsk

 

114: 名無しさん@お腹いっぱい。 2011/05/04 00:31:56
そのはしょった部分を聞きたいです

 

119: 99 2011/05/04 08:03:21

付き合い始めるに至った(馴れ初め)はここまでだぞ。

その後はうろ覚えなんだが、何となくのらりくらりとかわされ
蛇の生殺し状態が続いた。
人前でいちゃつくのが嫌いで、手は映画観てる最中しか
繋がないとか、夜道ですらハグもキスもできないヘタレな
自分も悪かったが、嫁も決して自分から甘えることはなかった。

何とか嫁の家に上がる口実欲しさに(俺は実家住まい)手料理が
食べたいと言えば、デートに弁当を作ってきたこともあった。

嫁は6年付き合った元カレに浮気されて傷付いていたので、
誠実な人じゃないと嫌だと何度も聞かされていた。
だからこっちも必死で自分の性欲と戦い続けた。
俺にも好意を寄せてくれる女の子はいたし、そっちに
行ったほうが正直楽かと思ったが、嫁に振り回されるのも
悪くはなかったし、何より嫁を傷付けたくなかった。

そんなわけで、酔っ払ってハグした日から早数ヶ月。

 

123: 99 2011/05/04 09:00:47

仕事を終えると、嫁からデートをキャンセルしたいとメールが。
今はもう大丈夫だが、体調不良で仕事を早退したので、外出する
わけにはいかないという内容だった。
今はもう大丈夫だからと、心配して家に来るなと言われてる
ような気がしていたが、そこは空気を読まず、嫁の家に行った。

来なくてよかったのに、と半分本気で怒ってる嫁は、ラフな服に
すっぴん眼鏡で、ちょっと顔色が悪くて、なるほど、こんな姿では
女の子は会いたがらないだろうなと思った。
それでも可愛いかったが、そんなことは絶対口にできない。

体調不良でも食べられそうなものを色々買い込んでみたが、風邪では
ないと言い張るし、今は大丈夫てことは、これは整理だなと。
(嫁の会社は男ばかりで、女は嫁一人。却って気を遣われることが
多く、整理の重い?嫁は、よく早退させられたらしい)

せっかく来てくれたからと、嫁がコーヒーを淹れてくれる間
部屋を見渡すと、イケメンな嫁からは想像できなかった、シンプル
ながら女の子らしく、綺麗な部屋を見て益々惚れた。
そういえば弁当もうまかった。

ちっこいソファに密着するように座ると、ドキドキしてまるで中学生。
照れ隠しに嫁の眼鏡を奪って掛けて見る。

「うわっ、頭痛い」
「裸眼では家の中すら歩けないよ。人の顔も判別できないw」
「この距離ならわかる?」
「今は俺くんといるからわかるよ。でも街中で待ち合わせて、
同じような背格好の人がいたら、至近距離まで近づかないとねw」
「どこまで近付いたらわかる?」

嫁が無言で近付いて来た。
俺の顔の前15センチ。

 

124: 名無しさん@お腹いっぱい。 2011/05/04 09:10:41
15センチ・・・
ワレワレモ15センチニナッテキマスタ

 

125: 名無しさん@お腹いっぱい。 2011/05/04 09:15:54
>>124
ナニ ヲ 言ッテ イルノ カネ、キミ ハ ?

 

128: 99 2011/05/04 09:59:11

>>124 何がだw

多分俺が、好きだとか可愛いとか、もっと思ってることを
口に出して言っていれば、嫁を安心させてやれたと思う。
でも照れ臭さが邪魔をして、そんな台詞は今まで一度も言った
ことがない。

言わない俺に言わせたい嫁は、なかなか次のステップに進ませて
くれないまま。そして俺の誕生日が近付いて来た。

「誕生日何が欲しい?」
「ロレックス」
「ご自分でどうぞ」
本当に欲しいものは解ってるくせに、とちょっと思ったが、
手料理をリクエストしておいた。
嫁はブランド物には全く興味がなく、一人暮らしで質素に
生活していたから、高価なプレゼントは期待していなかった。

誕生日の後の土曜日、嫁の家に招待され、手料理をご馳走になった。
手作りのケーキに、ハッピーバースデーの歌。
ハイペースで飲んでた嫁はハイテンション。

頬がじょうきして

 

126: 99 2011/05/04 09:23:31

風邪だと思ってたから、何もせず渡すもん渡して帰るつもりだった。
でもこれはチャンス。
嫁と出会って約一年。やっとキスに辿り着いた。
が、すっかり中学生と化していた俺は、キスだけで股間に異変が
起こり、それに気付かれまいと嫁を抱きしめた。

…書いてたら、思い出しおっきしたw

なかなか治まらないどころか、嫁ふわふわして気持ち良くて
制御が効かない。
ずっと抱きしめ続けていると、
「ごめん、今日 は ここまでね」
と嫁が呟く。
「うん、解ってる。体調悪いのに、ごめん」

それでも離れない(離れられない)俺の何かに、嫁は気付いたみたいだ。
ムードのかけらもなくて悪いけど、と、トイレに行ってしまった。
敢えて俺の方を見なかったってことは、気付いてたんだろう。
格好悪い。

嫁がトイレに行ってる間にコーヒーを飲み干し、帰り支度をした。
嫁におやすみとお大事にを言って、ウキウキして帰った。

帰り道に考えていたのは、今日「は」ここまでという嫁の言葉。
整理が終わった次がチャンス!!!と期待に胸を膨らませ、

約半年が経過……

 

129: 99 2011/05/04 10:08:20

途中送信してしまった。

頬を染めた嫁が、クローゼットの中から、小さい包みをだしてきた。
「はい、プレゼント」
中身は歯ブラシだった。
いや、高価なものは期待していないが、これはあんまりじゃ…。

「ありがと…」という俺に、大小の包みをぽんぽん渡す嫁。
ソックス、デニムのパンツにシャツ、パジャマ、、、

「たぶんボクサー派だと思うけど、寝るときはトランクスが
いいかと思い、両方用意したよ。でも持って帰ったらダメ。
これは全部うちに置いとくんだよ」
最後はパンツだった。

そう、これらはお泊りセットだった。

 

130: 名無しさん@お腹いっぱい。 2011/05/04 10:17:24
>>129
(゚∀゚) ktkr wktk

 

131: 名無しさん@お腹いっぱい。 2011/05/04 10:34:06

「ありがとう。早速使わせてもらうよ」と、抱きついて
押し倒そうとすると、拒否された。
「まだ全部揃ったわけじゃない」という嫁。
コン○ームは男が用意するものだよな、うん。

嫁が後片付けをしている間に、俺はコンビニへ。
やる気マンマンと思われるのが嫌だったが、マンマンだから
しょうがないよな。

部屋に帰ってきて、まだ食器を洗っていた嫁の背後から抱きついて
耳にキスしたら、嫁、膝からガクッと崩れ落ちた。
両脇を抱きかかえて両手の泡を水で流して手を吹いてやり
お姫様抱っこでベッドに運ぶ途中、初めて嫁から「好き」と
言われた。
うん、と答えるのがやっとで、多分顔が真っ赤になってたから
部屋の明かりを消して、おいしくいただきました。

 

132: 名無しさん@お腹いっぱい。 2011/05/04 10:43:42
次回の99サンは、
 「いただきます~」
 「どうやって食べればいいのですか?」
 「ごちそうさまでした」
の3本です。

 

135: 99 2011/05/04 11:05:45

無我夢中で服を脱がせたあと、ふと我にかえって優しくキスした。
それまで大事にしてきたから、正直どう扱っていいか迷った。
何年も付き合ってた男もいたし、当然処○ではなかったが、
なんか処○を抱いてるような感覚。俺も童○みたい。

嫁が俺の首に手を回して、
「いっぱい待たせてごめんね。好きにしていいよ」
と言ったから、そっからはまた理性が飛んで、その先は
はっきり覚えていない。

……嫁に会いたくなってきた。
今実家に帰ってるんだよなぁ。

 

136: 99 2011/05/04 11:35:29

何回したのかはっきりしないけど、目覚めは午後で、嫁は
もう着替えてメイクもしたあとだった。
「おはよう」と声をかけると、
「物事には限度があるだろう!」と怒られた。
本当は起きてからもう一回と思ってたのに。

その後、二人で買い物に出かけて、また夕食を食べた。

そんな感じで、週に一回泊まる生活が続いた。
もともとお互い自分の時間を大事にしていて、嫁は色々
仕事で必要な資格を取ったり週末に家事をしたり、何かと
多忙だったから、そのペースがちょうどよかった。

居心地がよかったから、結婚を意識しなかったわけではないが、
俺は、家庭を持てるほどの収入がなかった。
大卒で、手取り20を切るなんて、俺の周りでは当たり前。
後から知ったが、高卒ながら資格職の嫁の方が、俺より
遥かに稼いでいた。
転職を考えたが、なかなかいい企業がなく、ただ時間が過ぎる。

そんなとき嫁が、引っ越したいと言ってきた。
貯金が目標額に達したので、マンションを買うのだと。
子供の頃から貯金して、高校でバイト代貯めて、一人暮らしで
切り詰めて、その貯蓄額は俺の5倍もあった。

 

138: 99 2011/05/04 12:34:04

嫁は俺との結婚を意識してなかったのかと、少しの安心と
少なくないがっかり感とで、何も答えられず。

嫁に連れられてマンションギャラリーに行ったときには、
営業の男から「ご結婚でしょうか?」と訊かれ、嫁に
「あはは~違いますよ~」と言われる情けなさ。

ファミリー向けマンションが多い地域で、単身者向けの
マンションには限りがあり、嫁はあっさり目星をつけてしまった。

実質2LDKくらいの3LDK。微妙な広さ。
ペット対応なので、一部屋は猫のための部屋にすると言う。
何にも言えず黙っている俺に、
「キッチンが広くなるから、料理が楽しみ。一緒にお風呂にも
入れるねぇw」という嫁。

「嫁は、、、猫と暮らすのが夢なんだ」
言いたいことが言えない。
「一緒に住みたいの?」
「……そういうのもいいかなって、ちょっと思ってた」

「ふうん…… 私 は 嫌 だ な」
「えっ」
「だって俺くん、前に言ったから。いつか結婚しても、自分の
部屋が欲しいって。誰かに邪魔されたくないって。
だったら一緒に住む意味ないでしょ。今の関係が一番いいよ」

それは、まだお互いよく知らなかった頃、結婚願望なんて
なかった頃の話。若いうちに結婚した友達の話をしたときに
そんな話をしたんだと思う(あまり覚えていない)。
自分の趣味の部屋が欲しいのは本心だが、嫁なら趣味も共通で
その必要がない。こんなにいい抱き枕があるのに、寝室を
分けるなんて考えられない。

 

139: 99 2011/05/04 13:28:23

なんか長くなってしまった。

「人の価値観はかわるからね。でも同棲は中途半端だから」
「だったら結婚しちゃおっか?」
「えっ」
「冗談です」

冗談といいつつ、ちょっと不機嫌になる嫁。
「実は今仕事探してる。今の収入じゃ養えないから」
これが唯一のプロポーズらしい言葉。

結局嫁はマンション購入を先送りにし、俺の転職が決まり
クリスマスにハイって感じで指輪を渡し、その後結婚。
何もかも手抜きで嫁には申し訳ない。

 

141: 名無しさん@お腹いっぱい。 2011/05/04 14:24:45
>>139
なんという誘い受けw
愛してるって言って来い!

 

142: 99 2011/05/04 17:13:31
>>141
それは勘弁してくれ

 

引用元: 【昔を】みんなの馴れ初めをおしえて【思い出して】 その4