ついさっきの話なんだけどね
聞こう
4: 名無しさん@おーぷん 2014/09/05(金)01:27:02 ID:2V1WNBed2
ありがと。ダラダラ書かないように気を付けるね
俺たち23歳。ひょんなことから高校の友達から連絡が入り、みんなで集まろうということになって
近くの居酒屋で集まることになった。
でも正直出たくなかった
だって俺は一浪して私学Fランに入った落ちこぼれだったからだ
集まったのは特に仲良かった4人組。高校のクラスも同じだったが、みんな大学が違うので疎遠となっていた
登場人物
バンプが好きだからあだ名が
ハルジ→一浪して関西のトップ私立
乃木坂が好きだからあだ名が
乃木坂→一浪して中堅国立
嵐のニノに似てるからあだ名が
ニノ→現役で国立
うすうす感じてはいたが
高校までは同じように立ち位置だったのにこうも差をつけられるとなかなか会いづらくもなっていた。
すでに集まっていたみんなは
ホクホクとした顔で待っていた。
久しぶりの顔合わせだし、募る話もあるだろう。
負い目を感じては周りに悪いと思い、なるべくハイテンションで接した俺は最初の乾杯を告げた。
最初は本当に楽しかった。高校時代が一番楽しかったといっても過言ではない。今でも思えばバカなこともいまとなっては良い思い出なんてよるある話で、それぞれに話込み、負い目なんてとうに忘れていた
するとしばらくして乃木坂が俺に問いただす
「ところでお前最近どうよ?リア充してんの?www」
元からのイケメンであり、ドルオタとDQNを使いこなすこいつは端から見てもイケイケな感じだった。
「まあ……ぼちぼちだよ」
語ることなんて何もない。この四年間は友達も出来ず、サークルも入らず、本当に寂しく高校では考えられなかった生活を送ってたからだ。
「お前は楽しそうだな」
「おうwwwみさみさに認知もらえてるしこれ以上もなく充実だわwww」
イケメンのくせにこんなことを自慢してくるところに悪意は感じないが、やっぱりキラキラしてる乃木坂に負い目が出てきた。
「まあお前は一浪したのにあんなとこいくからだよwwwwwまじおわってるぞwww」
なにも言い返せなかった
え、それ友達?
学歴厨化って悲しいな
「お前は何してんの?wwww」
乃木坂はそういうと
「俺はずっとアイカツ見てるよ。応援してるし」とハルジ。
「やっぱり最後の学生夏休みなんだから充実しないとなー」なんて言っている。
ドルオタでもアニオタでも何かに一生懸命なっている姿に俺はますます辛くなった。
そしてこいつらは学歴という後ろ楯がある。なにも恐れてない。
ただ順風満帆な生活を送っていることに酔いしれて、報告したかっただけだ。
「○○(俺)も大学もう少しましなところだったらなー。テストはお前が一番出来てたじゃんww」
ははは、と苦笑いしかできない。さっきまでの楽しかった空間が嘘のように早く帰りたくなった
「そういえばさ、なんでニノはこんな時間に来れんの?そんなホワイトなのかよwww」
唯一有名企業に就いていたニノに茶化すように聞く乃木坂。相当酔っていた。
「ああ、実は俺辞めたんだ」
一瞬全員が固まり、目を見開いた。
「なかなか合わなくてな…。ある日布団から出れなくなっちゃったんだ」
野球部のキャプテンだったニノがまさかそんなことがあったなんて誰も予想してなかった。俺は生唾を飲んだ。
「やっぱりブラック…だったん?」
「そうじゃないんだけど、人間関係っていうんかな。甘いって言われたらそれまでだけどやっぱ苦手な相手が近くだと仕事が…ね」
「うはwwwwwお前ニートじゃんwwww」
突然ハルジと乃木坂が大笑いしはじめた
友達の境遇をを目の前で笑うとか
どんな育ち方してんの
「一番良い大学出たエリートがwww新卒カード紛失wwwwやばいっしよwwww」
大笑いする乃木坂とハルジ。正直いつもなら突っ込むところだが、意外にも笑うだけのニノ。
「そうなんだよー。だからまた探さなきゃいけないんだよー。参っちゃうよなほんとに」
無理して笑うニノにいたたまれなくなったことに同情したい気持ちがあったが
正直俺は安堵した。よかった、これで俺はこの中の順位が変わるかもしらない。そんなことを思って悲しそうな顔をした。我ながらドクズだ
くずばっかりじゃん
友達の不幸を笑うってどうなん
「でもどこも良い企業なんてないしね。とりあえずバイトするよ」
そういって切り返すニノは、乃木坂に質問した
「ところで就活どんな感じ??」
すると
「俺?俺が民間なんて行くわけないじゃんwwwwもち公務員よwww」
高笑いする乃木坂に同調するハルジ
「うそお前も?www俺も俺もwww営業とかつらいっすわーwww」
そこから民間のくそさ、ネットから拾ったブラックの情報。これからの公務員の良さを二人してなかなかに語られた。
「寝てても首ならないとか勝ちゲーですしwww」
そこで初めてニノがムッとした顔をした
「公務員ってそんな簡単な仕事かな。俺の友達もみんな頑張って勉強会目指してたしやっぱりそれなりに気持ちないとモチベーションないんじゃないかな」
すると
「首にならない、勝手に給料上がる、だからみんな目指すんでしよwww正直志望動機なんて綺麗事だろwwwだれが地域のためとか思うんだよwww」
笑いながらそういうハルジに
「てか仕事やめたお前に言われたら逆に説得力あるわwwお前も目指せよwwみんなで公務員なろうぜw」
そういう乃木坂にここで明らかなイライラした顔を見せた。
俺たちはなんのためにここにいるんだろう、こんなことするために集まったんじゃないだろ。なんて思っても虚しいだけだったが突然
「そういうお前たちは受かったの?もう結果来てるでしょ」
ニノが切り返した
公務員浪人きたか
友情崩壊かな?
ここで初めてハルジが言葉に詰まった表情をしたが、すぐに
「いやあーwwwまだやる気起きなくてwwwwアイカツのライブあったしなwww」
「受けてないの?」
続けて聞くニノに
「一応受けたけどほらwww俺勉強してなかったしwwwwまだあるからなんとかなるっしょwww」
「まだなってないんじゃん」
そう強くいうニノに曇る表情のハルジ。どうやら志望してた市役所に筆記でダメだったようだ
「乃木坂は?」
そういうとキリッとした顔で
「ハルジと一緒にするな。俺はもう決めてある」
といった
公務員って受かったやつより浪人してるやつの方が偉そうな不思議な世界だよな
受かった奴は現実見てるからな。
あれか、決めてある(浪人する予備校を)ってやつか
「俺は東京の特別区の役人になる。こいつみたいにどっかの市役所に入ればいい的な考えじゃないから」
そういうと裏切られたような顔をしたハルジを見て少し可笑しかった。
「絶対に特別区?なんで?」
「モテるから。そしてみさみさに会えるから」
これを本気で言っている乃木坂に敬服したが、さっきの仕返しとばかりに続けるニノ
「そんなんで受かると思ってんの?筆記は?」
「そんな簡単に行くわけないだろ。特別区だぞ」
あと6点足りなかったようだ
結局、落ちてんのかよwww
そして特別区の筆記はかなり簡単な部類なんですがそれは
まぁ、特別区は割と狙い目らしい。
オリンピックに向けて採用増やす予定らしいから。
なんか胸糞悪いな
「特別区で働いたら、モテる。
そして東京だからテレビ業界の人と仲良くなる。そこから乃木坂を辞めて人気が低落しているみさみさと繋がり、結婚する。これが俺の夢。つか実現させる」
あまりの現実味のない話に
言葉が出てこない俺。
「つか特別区ってだけで他と各が違うんだよ。必死に営業するとかあほらし。負けだよそれ」
「でもお前落ちたんだろ。現実見ろよ」
ニノのその言葉はとても重たく、怒ってるようにもみえた
世間を知らないから能力とプライドが反比例しちゃう典型的お前らしかいねえじゃねえか
ニノは現役国公立なんやし1番公務員受かりそう
「さっきから楽だとか首にならないからとかアイドルとか言ってるけどさ、本当に真剣なのか。俺の大学の先輩も同期もみんな死に物狂いで勉強や面接の練習してたぞ。まだそこまではいいとして、民間をバカにするのはおかしいだろ。
公務員だからとか民間だから偉いとかそんなもん誰が決めたんだよ」
根が真面目で温厚なニノがそこまで仲良かった俺たちに言うのは初めて見た。何か代えれない大事なものに触れてしまったのかはわからない。
「内定もらってから言えよ。落ちたってことはまた来年だぞ。
それこそ新卒カードないぞ、社会人歴0だぞ、年齢制限あるぞ?わかってんのか」
ここでようやく黙る乃木坂とハルジ
俺はここにきてずっと話してない。ニノの独占場だった。
「ごめん言いすぎたよ悪かった」
そういうと乃木坂は
「受かるに決まってんだよ!?」
楽しそうな同窓会ですね
「そんなたいそうなこと言われてもどっかで受かるに決まってんだよ!○大だぞ!」
「でも落ちてるじゃん。勉強しないと大学なんて関係ないよ」
それをこの中で一番の学歴に言われると元もこうもない。
もっとも俺はもっとかやの外だなと思っていると
「お前はどーなんだよ!!まだ決まってないんだろ!?だって○大だもんな!」
と、大声で乃木坂に名指しされた。
突然のことでびくっとしたが、いずれ来るだろうと思ってたので予測はしていた。
「お前も公務員とか言うなよな!そんなこうもない。甘くないならな!」
それを乃木坂に言われても。説得力はあるが。
「ごめん…。実はもう決まってる」
俺はもう申し訳なさそうに謂うしかなかった
「ごめん…。実はもう決まってる」
お前コレ内心ほくそ笑みながら言っただろww
「え?決まってんの?いつ?」
びっくりした顔でハルジが聞いてきた。ずっと俺は決まってなかったと思ってたようだ。
「5月の頭には…」
「どこ?」
乃木坂がぎょっとした顔で睨んでいた。
「○○製薬…」
その時、ニノがびっくりした顔で
「え??ほんとに?すごいじゃん!!」
「いや、製薬の中だと下の方だよ。他はテストでダメだったし」
「製薬…お前が…」
乃木坂は表情を変えなかったが、ハルジはびっくりした顔が続いていた。あとで聞くと、ハルジとこの業界を目指していたそうだ
製薬も営業だと死ねるらしいが
薬屋の俺が書いて見る
ニノ良いやつ
「俗にいうMRっていうやつ?
俺バカだから入社したら認定試験みたいなのあるらしいしなれるかわかんないけど」
「いやでもすごいよ!業界で一番安定してるとこだし、なにより潰れないじゃん!」
「いや、俺学歴もないしせめてお金は頑張って稼ぎたいなって思ってたから平均年収で見ただけなんだけどね。でもまさかみんなこんな感じとは思ってなくて…なんかごめん」
「いやいや!いいじゃん!営業なんて学歴関係ないし入れたらあとはこっちのもんだし!一番すごいよ!おめでとう!」
心から喜んでくれたニノに俺は泣きそうになった。偏差値でいうと20以上も違う友達に自分よりすごいなんて言われると思ってもなかった。後ろめたさが一気に解放された。
「激務じゃねえか。どうせすぐ辞めるよ」
そういう乃木坂に
「公務員も案外激務じゃないか?調べてみたら?」
といって笑うニノ。正直ハラハラしたが、まさかのどんでん返しに何も言えなくなっていた。
ニノがいいやつじゃねーか
そのあとは仕切りに
「公務員になったらこっちのもんだ」と声を張り上げる乃木坂と
「まだ募集ある?面接でなにいった?」と聞いてくるハルジ。まだ未練があるのか言えることを教えてあげたが、正直この時期でまだあるのかはわからない。
「大学なんて関係ないよな。頑張って挽回して。すごいよ」
帰り際に一緒になったニノに何回も褒められる
「いやニノが行ってたとこなんて絶対に行けないしさ。ニノならもっといいとこいけるよ」
そういうといきなり
「でもやっぱり俺もなめてたんだわ。勉強もそこそこ出来てたし、人付き合いも悪くなかったし天狗になってた。でも初めて嫌がらせ?を受けてたちまち嫌になった。そりゃそうなるよ」
「お前を見習うよありがとうな」
最後にそういって俺たちは解散して一人となり家路についた。
人生なにがあるかはわからない
でも順番はいつでも変えれるもんだと身に染みて実感した同窓会の帰りでした
おわり
おしり
おつり
ダラダラ書いて申し訳ない。
別に自慢じゃなくて、俺より上で当然と思ってた友達がそんな感じだったからスレ立てた。
もっとも、俺も働いてみないとわからないし、すぐに追い越されると思うけど。
偏差値43でもなんとかなるもんだよ。Fランの就活生、諦めんなよ!
乙
働き出してからも頑張ってな
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