彼女「じゃあ安心だね、娘をよろしく」
これが彼女の最後の言葉だった
私はてっきり養子にしてくれと言っていたものだと思っていた
だが嫁は彼女の両親に引き取られていった
俺アパートから車で10分のところだ
彼女が他界して3ヶ月くらいは何もなく私も悲しみから少し吹っ切れてきたころ
嫁がアパートに遊びに来るようになった
親子のように勉強教えたり、一緒に料理を教えたりしていた
彼女両親とも交流はあった。
彼女父「今日土用だろ、うなぎ手に入ったから食べにおいでよ」とか「スキーに行くから一緒にどうだ?」とか結構お誘いがあった
それに甘えていたのもあるけどその頃はまだ嫁のことは我が子としか見てなかった
友達3人とその彼氏達5人で行くことになったけど彼氏いないのは嫁だけで気まずいから一緒に行ってくれないか?
と言われた。
私も、娘に変な虫が付いてもねぇ・・・と思いながら休みを調整して2泊3日の九州旅行に行くことになった
九州は私の故郷だから案内も含めて行くことになりましたが、当日現地到着すると嫁友と彼氏の4人が
「じゃぁ私たちはこれで。」と別行動になった
私は「え?え?え???」となり嫁にどういうことか問い質した
嫁は「本当に鈍感だね!ここまでくれば理由ぐらいわかるでしょ!」と怒られた
嫁「優ちゃん(私)はママと約束したでしょ!忘れたの?」
私「?????」
嫁「私を幸せにするって約束したじゃない!だからこの旅行を計画したの」
私がなんとなく理解し始めたころ
嫁が「ママが優ちゃんを連れてきたときから好きだった。ずっとずっと好きだった。
でもママと結婚すると思ったから気持ちを抑えていた。だってママのことも大好きだったから
だけどママは知っていたよ。ママが亡くなる前に私に言ったの」
当時の彼女の言葉
彼女「あなた優ちゃんのこと好きでしょ?家族としてではなく男性としてね。ママはもうあなたと優ちゃんを幸せにしてあげることはできないから、あなたが優ちゃんを幸せにしてあげて。私から優ちゃんにお願いしてあげるから」
嫁は何も言えなかったらしい。
彼女両親もそれを知っていて私を誘ったり協力していたとのこと
嫁は本気だった。
そのこと聞いて私は改めて嫁との関係を考えた
旅行中は何もなかったが嫁卒業後私は決心した
彼女実家に向かい彼女両親含めて
嫁に「ママとの約束でもあるけど嫁をひとりの女性として考えた時嫁のことが好きだと気付いた。嫁を幸せにしたいと思った。私と結婚してください」
号泣しながらプロポーズしました
嫁も号泣するかなと思ったら少し涙ぐみながら「はい、よろしくお願いします」と
彼女両親も涙ぐみながら良かった良かったと祝福してくれた
私が父母鬼籍だったので婿に入ることになり恋人・婚約者として付き合い1年後式を挙げました
ただイケメンでもなくオシャレでもなくなんで私のことが好きだったのかと聞いたら 、嫁は「ママが選んだ人だし、ずっと接してきて癒されてきたから」と
現在私48歳 嫁33歳 子供6歳
嫁は鬼嫁になりましたが幸せな家庭を築いてます
先日元彼女(義母になるのか?w)の命日でしたので記念カキコ
そういう出会いもあるんだなぁ
嫁さん大事にしてあげてね
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