自分より7歳年下で、勤務先は名前を聞けば誰もが知っている外資系大手製薬会社。
東京の広尾で実家暮らし。
お父さんも大手商社マンで日本には年に2~3回に帰ってくる程度。
問題はお母様(専業)何不自由無い暮らしなのに色々とアレな「宗教団体」に入れ込んでいる様子。
でもいわゆる「超」が付くほどのお金持ちの娘さん。
意味が分からず、事情を聴けば
「うちの母は『世界のバランスを均一に保つ』宗教団体に入れ込んでいる」
「教祖から信託で「私とあなたがこれ以上付き合うのは世界のバランスを守る上で好ましくない」と言ってる」とのこと。
どうしても納得がいかず、食い下がるとお母さんと電話で話し始め
「付き合いを続けたいのであれば一度会いに来いって母が言ってるんだけど…」
と言われたので、即承諾しました。
言ってみると防犯カメラ付きの豪邸。セコムしてます。駐車場には高級車がズラリ。
自分は母子家庭の底辺とはいえ、人のうちに訪問する時は菓子折りを包んで持っていく程度の民度はあるので挨拶しつつ、菓子折りを差し出すとお礼もいらっしゃいも無しに
彼女母「バランスが、崩れるのです」
自分「…バランス?」
彼女母「今、あなたが我が家の敷地に入ったことで、すでにバランスが崩れています」
自分「???」
ずっとこんな状態なの。泣けてきたよ。
最終的には「バランスを崩さないために宗教謹製の神棚を買いなさい。」
「30万するけど半分は娘の為だしこちらが出します。」
「貴方は15万。人のお金じゃ意味がないので身内に借りるか貯金から出しなさい」と言われてた。
たぶん、信じた神の教えに沿って自分に神棚が必要だと本気で考えている。
根底にある動機は『高い神棚を売りつけてやろう』という『悪意』ではなく『娘のためにこの男によくなってもらいたい』という『善意』怖くて帰ったよ。
彼女が何度も何度も自分に「ごめんね、こんな家庭で育ってごめんね」
涙を流しながら謝る姿がまぶたに焼き付いています。
彼女もかわいそうだな。独り立ちできないひ弱な人間だから。
お金があって楽な生活ができて、今さらやめられないだろうし。
親に逆らえない精神状態だし。
彼女母以外はみんな被害者、不幸になる