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328: 名無しの心子知らず 04/07/28 00:34 ID:AZV4lubs
オレは小さい頃、家の事情でばあちゃんに預けられていた。 
当初、見知らぬ土地に来て間もなく当然友達もいない。 
いつしかオレはノートに、自分が考えたすごろくを書くのに夢中になっていた。 

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それをばあちゃんに見せては
「ここでモンスターが出るんだよ」
「ここに止まったら三回休み~」
ばあちゃんはニコニコしながら、「ほうそうかい、そいつはすごいねぇ」と相づちを打ってくれる。
それが何故かすごく嬉しくて、何冊も何冊も書いていた。

やがてオレにも友達が出き、そんなこともせず友達と遊びまくってたころ、
家の事情も解消され自分の家に戻った。
ばあちゃんは別れる時もニコニコしていて、

「おとうさん、おかあさんと一緒に暮らせるようになってよかったねぇ」と喜んでくれた。

先日、そのばあちゃんが死んだ。
89歳の大往生だった。

遺品を整理していた母から、「あんたに」と一冊のノートをもらった。
開いてみると、そこにはばあちゃんが作ったすごろくが書かれてあった。
モンスターの絵らしき物が書かれていたり、何故かぬらりひょんとか妖怪も混じっていたり。
「ばあちゃん、よく作ったな」とちょっと苦笑していた。

最後のあがりのページを見た。
「あがり」と達筆な字で書かれていた、その下に

「義弘(オレ)くんに友達がいっぱいできますように」

人前で、親の前で号泣したのはあれが初めてでした。
ばあちゃん、死に目に会えなくてごめんよ。そしてありがとう。

 

 

331: 名無しの心子知らず 04/07/28 01:08 ID:jWstH9x1
・゚・(つД`)・゚・。

 

336: 名無しの心子知らず 04/07/28 07:14 ID:e7ffL6Sw
やばい・・・本気でぼたぼた泣いてしまった・・・w
>すごろくばーちゃん